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天才?凡才?堤幸彦

 

1月25日「天才?凡才?堤幸彦

『サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜』(06・日)を観る。同名のホラーゲームの映画化だが、監督が『TRICK堤幸彦ゆえかどうにも怖くない、というか、おちゃらけテイストが強い。

 

・このひと、基本的にモブの演技のさせ方が下手である。本作を観た者は、まず冒頭の消防士たちの大袈裟な台詞の応酬にドン引きするだろうし、その後の港のシーンでの島民たちのたたずまいに爆笑するはずである(特に後者、TRICKの「チーン」という効果音が入ってもまったく違和感がないほどのギャグシーンである)。いっそ山田奈緒子上田次郎を登場させたほうが面白かったんじゃないのか。

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・駄作メーカーとして映画評論家から嫌われまくっている堤監督であるが、本作はともかくとして、ぼくはこのひと、決して嫌いじゃない。『IWGP』は日本ドラマ史を塗り替えた記念碑的作品だし、去年公開の『天空の蜂』をはじめ、『明日の記憶』『包帯クラブ』『自虐の詩』『はやぶさ/HAYABUSA』など、スクリーンでもなかなかの秀作を撮っていたりするのだ。

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・来た仕事は基本的に断らない主義らしい。それゆえか作品の出来にはムラがある。『天空の蜂』のような力の入った作品があるかと思えば、日本的チープさの極地みたいな本作も作ってしまう。ひとりの人間のなかに天才と凡才が同居するような印象。それもまた人気者であるゆえの必然なのかもしれない。

 

 

 

1月26日「嘘つきの生き方」

ニュースの天才(03・米)を観る。アメリカの権威ある週刊誌で実際に起きた大規模な記事捏造事件を題材にした社会派スリラー。野心に燃えて捏造に手を染める若手スター記者・グラスをヘイデン・クリステンセン、彼の嘘を追求する編集長をピーター・サースガードが演じる。 



・グラスの捏造はいくらネット黎明期とはいえあまりにも杜撰なものだったが、実際これにアメリカ中が騙されてしまったのだから仕方がない。聡明で人当たりが良く、誰からも好かれる好青年だった彼の化けの皮が剥がれていく過程はスリリングかつ痛快だ。嘘が完全に明るみに出たあとも、自己弁護のためにさらに嘘を重ねる彼の往生際の悪さったらもう見てらんない。ヘイデン・クリステンセンの熱演が光る。

 

・DVDには特典として、本物のグラスや編集長をはじめ事件の関係者たちへのインタビューが収録されている。口では謝罪の言葉を重ねるグラスだが、どうもたいして反省しているようには見えない。天性の嘘つきなんだろうなぁ。その後、彼は嘘をつき続ける記者を主人公とした小説を出版したそうな。転んでもただでは起きないということか。

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1月27日「恐怖とシュール」

・『7500』(15・米)視聴。清水崇監督のハリウッド作品第三弾。飛行機を舞台にしたホラーである。

 

・アメリカでも日本でもずいぶん評判が悪いのでまったく期待せずに観たが、存外楽しめた。オチ自体はありがちであるが、そこに東洋的死生観がちょっぴり加味されているのは清水監督らしい。

 

・前半のパニック描写なんかは普通にリアルな恐怖だし、よくできてる方だと思う。逆に監督お得意のびっくり描写は完全に食傷気味で、もはやダサいというかシュールの領域に入っている。ラストシーンなんかほんとひどい。こういう細部をもっとブラッシュアップすれば、なかなか見応えのある作品になっていたのに、惜しい。

 

・物語を面白くかき乱してくれそうなキャラクターがたくさん登場するわりにはあまり動いてくれないし、キャラ造形も雑。あんな潔癖症の奥さんが、死人の荷物あさろうって提案にあっさり賛同するか?

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新感覚ホラー映画『イット・フォローズ』が残した4つの「謎」についての、ふたつの解釈(ネタバレあり)

 

『イット・フォローズ』(2015・米)

 

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女子大生のジェイはある晩、車の中で恋人のヒューと性行為をする。目を覚ました彼女は、ヒューによって車椅子に体を縛られ、廃墟に放置されていた。怯えるジェイに、ヒューは語り始める――自分は”それ”を、ジェイに”移した”のだと

”それ”は人間の形をし、どこまでも追いかけてくる。”それ”に捕まった者は死ぬ。”それ”から逃れるのは、誰かとセックスをすることで”移す”しかないーその日から”それ”に追いかけられる、ジェイの悪夢のような日々が始まった。



 

 

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ひとこと:

全裸中年男性に注意せよ。

 

 

 

 

なにやら話題作であります。

タランティーノが絶賛したとか、超怖いらしいとか、RottenTomatosの満足度96%とか、4館のみ公開だったのが口コミで拡大して全米大ヒットに繋がったとか(タランティーノいわく「褒めたけどそこまで絶賛じゃねぇ」らしいですが)。

 

 

そんなこんなで観に行ったときは、公開初週ということもあってか映画館は満員でした。

 

 

 

 

さて、最初に結論ですが…

 

あんまりハードルを上げ過ぎないほうが良いです。

 

 

 

いや、決してつまらない映画じゃないんですよ。

後述しますけど、純粋にホラー映画としてすごく評価できるポイントも多いし。

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(出典:映画ナタリー) 

 ただ「あー面白かった!」とか「結末にビックリ!」みたいな感想がこぼれる爽快スッキリ系じゃなくて、むしろその対極。とにかくたくさんの謎を残して終わるので、後味はかなり悪い(バッドエンドって意味ではない)し、観終えたあとに議論したくなるタイプの作品ってことは言っておきます。観てるあいだはきちんと怖いんで、その点では期待通りなんですけどね。

 

 

当然ネタバレ無しだとあたりさわりのない紹介しかできないので、ちゃきちゃきネタばらしして行こうかと思います。まだ観てねぇってやつはとっとと劇場行け。

 

 

 

 

 

以下ネタバレ(観たことを前提に進めます)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、この映画は数々の「謎」を残して終わります。

ぼくはそれを以下の4つにまとめました。

 

 

謎1:”それ”の正体は何か?なぜ”それ”につかまると死んでしまうのか?

”それ”がいったい何物なのかは、最後まで劇中で明言されることはありませんでした。

”それ”の正体は結局なんだったのでしょうか?

 

謎2:なぜ性行為をすれば”それ”を移すことができるのか?

セックスによって”それ”はヒューからジェイへ、ジェイからグレッグへと対象を移していきました。なぜ「移す」ための儀式が性行為なのでしょうか?

 

謎3:プールに現れた”それ”がジェイの父親の姿をしていたのはなぜか?

クライマックス、ポールの作戦に釣られてプールにやってきた”それ”は、ジェイの父親の姿をしていました。なぜでしょうか?

 

謎4:ジェイとポールは助かったのか?

ラストシーンはどちらとも解釈できる映像で終わります。

ジェイとポールの2人は”それ”から逃れることができたのでしょうか?

 

 

 

この4つの疑問に対する回答として、ぼくなりの解釈を2つほど挙げてみようかと思います。

 

 

 

 

 

①  ”それ”=AIDS(エイズ)のメタファー説

 

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(出典:映画ナタリー) 

「性行為による伝播」という点から、おそらく、多くの人が連想したと思います。

 

周知のとおり、エイズの主要な感染源は性行為です。そして一度かかったら治らない。

また特徴として、潜伏期間が5-10年と非常に長いことが知られています。健康そのもののように過ごしてきた人が、ある日突然発病します。平和な日々の裏で、ウイルスはじわりじわりと身体を蝕んでいきます。まるで歩いてくるかのように、ゆっくりと。

 

ちなみに「誰かと性行為をすれば助かる」って言ってますけど、劇中ではそれってヒューが主張しているだけで立証はされてないんですよね。実際、グレッグに「移した」あとも(襲ってはこないにしろ)ジェイはグレッグの家に入っていく”それ”を目撃しているわけだし。

 

てなわけで、この説自体間違ってんじゃねーかな。性行為をすれば感染を拡大するだけで、助かるわけではない。ヒューも後半出てこないけど、死んでるかもね。まぁあんなアホ死んでても別に構いませんが(てゆーか普通に実家でダラダラしてんな!警察沙汰になってんだぞ!

 

ところで、アフリカなどではいまだに「エイズは移せば治る」と信じている人が多く、それが感染を拡大させている要因のひとつと言われています。プールのシーンのあと、ジェイと結ばれたポールは運転しながら意味ありげに娼婦を眺めてましたけど…まさか、ね。

 

クライマックスのプールに出現した”それ”が父親の姿をしてたってのは-これが「血」(血縁)の物語だってことの暗示ともいえますね(ちょっと強引かな?)。プールが一面真っ赤に染まってクライマックスを迎えるのも、どうにも示唆的なものを感じます。

 

 

と、ここまでもっともらしく書いてきましたけど、

このエイズ説、監督自身が否定しているようです。

 

 

たしかにちょっと安易すぎるし、特定の病気をそうやって扱うのって倫理的にどうかなってのもありますわな。

 

そんなわけで、もうひとつひねり出してみた説がこちら。

 

 

 

 

 

②  ”それ”=「死への恐怖」のメタファー説

 

 

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”それ”の正体は「死への恐怖」であると考えてみたらどうでしょうか。

 

先ほどのエイズの話に戻りますけど、エイズがなんで怖いかって言ったら、それが死に直結するからですよね。同じ不治の病でも、たとえば花粉症をそこまで怖がる人なんていないわけで。

 

そこで考えてみました。 

”それ”の正体は病気ではなく、それによって誘発される「死」への恐怖そのものではないかと。

 

例えば、ガンなどで余命を宣告された患者には、この世界はジェイのように見えるのではないでしょうか?これまで当たり前だった日常、当たり前だった周囲の「生」が、自分の「死」を再確認させる凶器として降り注いでくるのではないでしょうか?

 

 

”それ”は日常生活の中に突然現れ、自分以外の人には見えない。

”それ”はゆっくりとこちらへ向かってくる。追いつかれたら、死ぬ。

”それ”は、毎回違う形をして現れる。時には知り合いの姿をしていることもある。

”それ”を見てしまったら、もうこれまでの生活に戻ることはできない。

 

 

 

…どうでしょう?

 

 

ただ、この説をとると「性交渉」云々の部分が説明できません。

別にセックスしたところで病気が治るわけでもありませんし、メタファーとして見てもなんか変です。

 

 

ていうかそもそも、いずれの説もあくまで作り手の意図を推理しているだけであって、純粋に本編の展開を逐一解明できているわけじゃないですし、このへんの整合性がとれないのはある種当然ではあるんですけどね。

”それ”、普通に物理攻撃とかしてきますし(海岸でポールが一瞬でふっとばされてたのはワロタ)。

スタンドかッ!?と思いましたよ。

 

そういや、グレッグがジェイとエッチしてから”それ”に捕まるまでしばらく時間が空くんですけど、これ何でだろ?って思ってたら一緒に観に行った相方に「ふたりがエッチした場所が、別荘近くにある遠くの病院だったからでしょ」って言われて膝を打ちました。

 

つまり”それ”は「歩く」ことしかできない(速度が遅い)んで、グレッグの家まで来るのにしばらく時間が必要だったってことですね。なるほど~。お前スタンドだったら瞬間移動くらいしろよ!移動手段徒歩のみかよ!あ、じゃあ飛行機で海外逃げればオッケーじゃね!?(いつの間にか③”それ”=スタンド説が前提になってますがお気になさらず)

 

 

 

あ、ちなみに「疑問4」で挙げた、あのラストシーンですけど。

観客にはどちらとも受け取れるようになってますが、自分はハッピーエンドだと思います。

 

すなわち、ジェイとポールは”それ”を恐怖し避けるのではなく、”それ”とともに生きる決断をしたのだと。ゆえに2人は、ラストシーンに写り込んだ”それ”(らしきもの)を気にかけることはない(一度も後ろを振り返らない)のです。

 

 

 

とまぁ、解釈としてはこんなところで…いかがでしたでしょうか。

 

ざっとググったりしてみましたけど、「正解」は最初から無いみたいですね。

すなわち観客それぞれがいろいろ解釈してくれればそれでいいってタイプ。

 

冒頭で断ったように、すべてが「腑に落ちる」タイプの物語が好きな人には向かない映画だと思います。実際、われわれの後ろで観てた女性は「人生最悪の映画。こういうの大っ嫌い」ってつぶやいてましたし。

 

 

もっとも、そういう「人を選ぶ」ポイントを除けば、純粋にホラー映画として美点の多い作品でもあります。最後に、この映画の褒めポイントをちゃちゃっとまとめておきますね。

 

 

まず音楽の使い方、素晴らしいと思いました。

音で怖がらせるのってホラー映画の常套ですけど、本作で流れる音楽ってすごくヘンテコというか、昔のゲーム音楽を思わせる絶妙なチープ加減なんですけど、不思議なことにそれが本当に恐怖を掻き立てるんですよね。シーンごとのボリュームの調整も上手い。

西洋ホラーのおどろおどろしさとか、ジャパニーズホラーのジメっとした感じのどちらとも違う、これは宣伝通り、新しいタイプの「怖さ」だと思います。今後、フォロワーがいっぱい出てくるんじゃないかな。

 

 

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(出典:cinefil

あと特筆すべきはですね、画面が美しいんですよ、この映画。

世紀末都市デトロイト全面協力のもとロケしてるんで、映画の最初から最後までゴーストタウンと化した街並みが背景としてガンガン出てきます。とりあえず廃墟萌えクラスタにオススメ。

なんともいえない陰気さが漂う一方で、不思議に画面が「美しい」。特にラストシーンの「光」と「闇」のコントラスト、別に映像的に凝ってるわけじゃないのに頭からこびりついて離れないです。登場人物の佇まいも、いかにも衰退した地方都市のティーン(夢も希望もないんだけど、その深刻さや絶望感となぁなぁに付き合っている)って感じで非常にマッチしてましたな。

 

 

てなわけで、かなり荒削りではありますが、この映画についてのぼくの感想はこんなところで。

 

全裸中年男性シリーズの映像化としては非常にいい線いってると思います、はい。

 

 

男装に萌えるんです。

 

1月21日「本屋バイトなんかやめちゃえ!」

・最近、kindleやらAmazonに依存してめっきり本屋に行かなくなってしまった僕であるが、大学時代は2年ほど書店でアルバイトをしていたことがある。

書店のバイトは時給が低い。僕の働いていたところは山手線の某駅の目の前という好立地だったが、時給は800円だった。ジュンク堂などの大手でも1000円はいかなかったと思う(今はどうなんだろ?)。かといってヒマかというとそうでもなく、本を運ぶのは重労働だし意外と客はひっきりなしに入ってくる。特典といえば店の本が5%引きで買えるくらいだ。本屋バイトは口を揃えて言うー「本が好きでなければやってられない」。実際2年働いたなかで、僕より前にいたバイトは1人を残して全員辞めていった。

・ちなみにその書店は某巨大宗教法人の経営で、「先生」のありがたい著書の発売日には、近所や親戚に配るのかひとりで何十冊も買っていく人をよく見たものだ。ちなみに社員さんもそこの信者で、ロゴの入った手帳などのグッズを僕らバイトにタダでくれたりもした。いや、人前で使えねーよこれ。

・その書店は僕が卒業して数年後にあっさり潰れた。諸行無常なり。

 

 

 

1月22日「お前のガーデニングは最悪」

・このタイトル聞いてギャグマンガ日和が元ネタだと分かったみなさんおめでとう。

・この日はひたすら仕事に追われていたのであまり書くことがないのです。てへ。

 

 

 

1月23日「酔いどれの雪」

新潟なう。おさけがおいしいのでガンガン飲んでたら記憶をなくし、気づいたらホテルの部屋でぶっ倒れてました。どう帰ってきたのか覚えてません。なんだかお腹痛いのと吐き気と頭痛と口の中が気持ち悪いのといろいろこじらせてわけがわかんなくなり、気づいたらワンワン泣きながら相方に電話をかけていました。あと現在スペインに語学留学中のジャッキー(大学時代の知人)にもついでに電話をかけました。理由は彼くらいしか起きてそうな人がいなかったからです(現地時間20時くらい)。コスプレイベントとはどういうものかについて議論して切りました。いやぁ面目ない。

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・雪は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう(変わってねぇ)。この日の夜から降り始め、翌朝には積雪25cmなり。でも帰りの新幹線にはほとんど影響せず。スッゲ。

 

 

 

 

1月24日「男装に萌えるんです。」

・前から公言しているが、女性の男装コスがすごく好きである。世には女装(コスプレでは女性レイヤーが女の格好をするときもこう呼ぶ)しか撮らぬというカメコも多いようだが、愚かなことだ。彼らはなにも分かっていない。普段お洒落して街を歩いたり、黄色い声で接客したり、友達とスイーツを満喫する彼女たちが休日に無骨な「男子」に変貌するーそこにこそ「変身」のカタルシスがあるのだ。

コスプレイヤーの9割くらいは女性である。ゆえに、刀剣乱舞の同田貫・日本号とか弱虫ペダルの荒北・福ちゃん、黒バスの火神・青峰みたいな男らしいキャラも、たいていやっているのは女性。いざ実際に会った時、その精悍な顔からすごくキラキラ女の子な声が発せられる、そのギャップにわたくしは大変萌えるのである。

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・わたくしも男レイヤーの端くれゆえ、男キャラのコスはそれなりに手広くやっている。中性的な容姿のキャラに関してはどうしても女性レイヤーに負けるなと思う。すなわちイケメンキャラは女性に太刀打ちできないということである。少なくともオレは。というわけでがんばれ男レイヤーのみんな。

・ところで、こんなことを言いながら女装コスも普通に好きであったりする。いや、出会い厨じゃないよ!ナンパレイヤーでもないよ!信じて!

 

趣味で稼いで何が悪い?って偉い人は言った

 

1月17日「コスはじめ」

・笹塚廃墟スタジオにて2016年コスはじめ。前半は刀剣乱舞より山姥切国広内番、後半は監獄学園よりキヨシ。堀川国広と花ちゃんをやってくれたのは櫻井さきちゃんです。

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山姥切はこれまで何度もやっているのでメイクは早いが無表情キャラゆえ表情は逆に難しく、いまだに顔を作るのに慣れない。案の定、目が死んでいると言われる。

・キヨシは初出し。わりと似てると思うのだけれど。

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1月18日「笑顔がいちばん」

・朝から職場の雪かきに駆りだされて雨の中カッパも至急されずに重労働してました。しねばいいのに。

笑うことって大事ですよね。僕も浪人時代、「オレ京大余裕で合格圏だからぁ〜君も頑張りなよねぇ〜^^」って電車の中でこちらを見つけてわざわざ話しかけてきてドヤってた級友がいざ受験が終ってみたら京大早慶どころか受けた大学すべてロイヤルストレートフラッシュ不合格になって二浪が確定した一方、俺は早稲田に受かってた時とかもう腹がよじれるくらい笑いましたもん。

 

 

 

1月19日「サバサバ系女子」 

キョクヨー さば味付 190g×24個
 

 ・サバサバ系女子というのが一部で流行っている(いた)らしい。死ねヴォケ鯖缶突っ込むぞクソアマ。もちろんお口にですよ。下のお口じゃないですよ。いま死んだほうがいいという毒電波を受信しましたが私は当分死にません。死ぬ予定もありません。はっはー。

 

 

 

1月20日「趣味で稼いで何が悪い?って偉い人は言った」

趣味で稼ぐのは悪、みたいな風潮が根強くある。こういうのには十全に抵抗していきたいところだ。

コミケでエロ同人出して荒稼ぎした金でマンションを買おうが、健康で文化的で平和を愛する日本国民として法に抵触せずに生活する限りはそいつの自由であり非難されるいわれはない。コスROMとかニコニコとかアフィとかも然り。趣味や娯楽は損得勘定抜きに純粋なものとして楽しまねばならない、ってどんだけ心狭いんだよ。

・そういう輩が同人誌の原価がどーのこーのと悪態をつく。おいお前、100円やるから今すぐチキンクリスプを作って俺のもとに持って来い。もちろん材料費その他はお前持ちだ。

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オタクになれないオタクたちへ

 

1月14日「スパイ大作戦

・レオ・マルティン著『元ドイツ情報局員が明かす 心に入り込む技術』を読む。著者はドイツの諜報機関で働いていたという人。写真見たらハリウッド俳優みたいなイケメンである。ずるい。絶対フカシだこいつ。

元ドイツ情報局員が明かす 心に入り込む技術

元ドイツ情報局員が明かす 心に入り込む技術

 

 ・ターゲットから情報を引き出すのに最も大切なのは、嘘でも拷問でもなく「信頼」らしい。金を餌にすると回を重ねるごとに情報に嘘が混じるようになるという指摘はなるほどその通り。相手を追い詰めるのではなく、あくまでパートナーとして相手とともに成功することを目指す、これが一流の諜報術ということだ。

・スパイといえば、昨年公開された『コードネームU.N.C.L.E.』はいろんなスパイ映画のオマージュが詰め込まれた、スパイ愛にあふれた映画だった。ガイ・リッチー最高。『キングスマン』は…まだ観てないんだ。不覚。

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1月15日「オタクになれないオタクたちへ」

・人はたいてい何かしらのオタクである。アニメオタクの大学生。野球オタクのイチロー。料理オタクの主婦。コミュニケーション術オタクの営業マン。

・オタクコミュニティに入れないオタクは確実に一定数いるし、そもそもオタクになれない人間もいる。あるコミュニティから疎外された人間が別の輪に入れずに右往左往するという事態も普通に有り得る。

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・かつて「俺らの夢の工場」であったニコニコ動画は、いまやプチ芸能界と化した。それがいいのか悪いのかは知らない。単に時代の流れがそうなったというだけだ。歌ってみたにもゲーム実況にも興味はない、ニコニコ超会議になど行く気もしないという引きこもりはどうしたらいい?ようつべで支援者を募ってドローンを飛ばすか?それも一興。危ない動画をアップし続けたあげく警察にパクられたガキがいた。彼はバカだと思うが、かといって彼を非難できるほど僕は善良な人間ではない。

 

 

 

1月16日「はるかなるセンター試験

センター試験1日目。ぼくは浪人しているので2回受けたことがある。いずれもあんまり良い思い出がない(第一志望を国立から私立に切り替えざるを得なくなったので。某公立大は受かったけどな)。

センター試験の問題は毎回注目の的となり批判やら物議やら醸したりもするが、さすがに日本最大のテストだけあってよく練られた問題が多いと思う(早慶の二次試験なんか奇問悪問ばかりのチンカスであった)。それゆえか、センター試験用の参考書や問題集は各教科の重要点がコンパクトにまとめられた、洗練された良書が多く、受験が終わってからも手元に残しておくと結構役に立ったりする。

・漢文は当時、『漢文早覚え速答法』(学研、田中雄二著)という名著があり、これさえあれば50点満点を連発できたものだが、今は難化したこともあってか、さすがにこれ一冊だけではきついようだ(Amazonレビュー参照)。当時の知識でいまの受験を語るとバカを見る。

田中雄二の漢文早覚え速答法―試験で点がとれる (大学受験V BOOKS)

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 ・蔭山克秀センター試験倫理の点数が面白いほど取れる本』中経出版)はいまだに本棚に残してある。古今東西の思想をざっと眺めるには非常に良い本だし、何より読んでて面白い。センター倫理は医学部受験者が多いため平均点が高いと僕らの頃は言われていたが、選択肢のひっかけがあからさまなので倫理政経の中では最も得点源にしやすいと評判だった。今はどうなんだろ?

パワーUP版 センター試験 倫理の点数が面白いほどとれる本

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負のスパイラル

 

 コスプレ界隈や同人界隈、もっと広義にオタク・サブカル界隈としてもいいけど、「近づいたらダメな集団」ってのが必ずいる。集団っても5人とかその程度であることがほとんどだけど、周囲を攻撃し負の感情ばかりを吐き出し続けてカルト化する人たちってのが、どこの世界にも必ずいるのだ。

 

 この人たちはたいてい自分に甘く他人に厳しい。特に「反逆者」には異常なまでの排撃を行う。仲間内のルールを周囲に強要するためにどんどん近しい人が離れ、逆に内側の結束だけは強まっていく。虚勢を張って強がるが、そのくせ打たれ弱く感情的なので始末におえない。

 

 そうした輩たちが生み出した負のスパイラルに絡み取られて、大好きだったはずの趣味が大嫌いになったり、取り返しのつかない傷を負ったりすることをぼくは恐れる。願わくば、あなたがそうなりませんように。

 

一人二役写真集

 

1月8日「一人二役写真集」

・5月にビッグサイトにて、刀剣乱舞オンリー「百刀繚乱」が開催される。実は今回、ちょっとサークル参加でもしてみようかなーと企んでいる。

・出したいのは太郎太刀&次郎太刀の一人二役写真集である。太郎太刀も次郎太刀も俺が演じる。ついでに他のキャラとの絡みなんかも軽く撮れたら面白いかなーと思う。

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・一昨年の冬コミでも写真集を出したが、さすがに今回はあそこまで分厚くもないしキラキラ加工(これのせいで印刷費が跳ね上がった)もしない。ささやかな太郎と次郎の日常みたいなものを冊子の中に閉じ込めることができたらそれでいいかなと思う。そのぶん値段もお手頃にする予定なので、出せたらみなさん買ってね(切実)。

・ちなみに前回作った写真集はまだ在庫がちょっとあります。通販はこちら

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1月9日「レイヤー新年会」

・神無さん主催のレイヤー新年会に参加してきた。なんのかんの言いつつ40名以上がパパッと集まるのは彼の人徳のたまものである(他意はない、ホントだよ)。

・男も女もみんな顔を赤くして笑っているが、このひとたちがある日は刀剣男子に、ある日は水泳部に、ある日は魔法少女に、またある日は六つ子になり、そしてカメラマンは真剣な目でファインダーを覗いたりしているわけだ。コスプレって面白いね。

 

 

 

1月10日「最強の親父」

・久しぶりに『96時間』(08・仏)をDVDで鑑賞。

 娘を誘拐された親父(元CIA職員)が敵をぶっ殺し建物を破壊し一般人に迷惑をかけまくりながらフルスロットルで娘の救出に突き進むスピーディーなサスペンス。リュック・ベッソン門下ゆえアクションシーンの撮り方は上手くないのだが、それでも許せてしまう豪快ドンブリ勘定チックな脚本が楽しい。

・ただ、今観るとこの「こまけぇことはいいんだよ!」スタイルが少々食傷気味にも思えてくる。昨年公開されたこのシリーズの最新作(96時間/レクイエム)の評判が芳しくないのも、さもありなんと思う。それは逆に言えば、この1作目がどれほど広範囲に影響を与えたかという証左でもあるのだが。

・これが大当たりしたおかげで、「意外と身のこなしが軽いおっさん」ニーアム・ニーソンには以降、似たような役柄ばかりが舞い込むようになったという。『シンドラーのリスト』なんか見ても分かるように、元々は演技派なんだけどね。