【レポ】刀剣乱舞大型あわせ・またまた次郎太刀見参だよ!
気付いたら1ヵ月くらいブログ放置してたよ畜生。
いやー11月は忙しくてのう…
土日もほとんど仕事だったから、月末のオンリー以外はコスもほとんどしてなかったし、映画もぜんぜん観に行けてなかったのよね。
まぁ言い訳なんですけど。
さて、そんな霜月も去って師走。今年も残り1ヵ月を切ったところであります。
12月4日、久し振りに刀剣の大型に参加してきましたー。
今回も次郎ちゃん。
だいたい大型は「次郎やって」ってお声かけられます。
いや嬉しいんだけどね。
今回は男性レイヤーが参加者の半分くらいを占めるという、けっこう珍しいあわせでした。
男子更衣部屋が淫夢ネタの応酬で非常に最低なことになっておりましたが、それはまた別の話。
なんか今回は強めのメイクな次郎ちゃん。
強いお酒を要求しているのかしら。
なにはともあれ、いつも通りツーショ載っけていくわよん。
獅子王:チロルさん
前からつながっていたけど、お会いするのは初めて。
肩にしょってるアレが存在感を発揮しすぎていて集合写真のときにノイズになり、泣く泣く肩から降ろしておられました(笑)
髭切:馨さん
すっげー背が高くてすらっとした兄者。とっても美人刀さんでした。
不動:ゆめさん
ウイッグのセットがちゃんとしていていいな~と思いました。
俺の不動はイベントとはいえずいぶん適当だったからのう…(;´Д`)
薬研:紗雪さん
ニキ出すのは初めてだったとこのと。うそーん。お似合いっすよ。
太郎太刀:BONさん
お互い相手の存在を認識しつつも当日まで喋ったことがなかった同士のたろじろ兄弟。
名古屋から遠征されてきたそうで、お疲れ様でした。
小狐丸:宮村わん汰さん
わん汰さんとは池ハロでお会いして以来であります。当日はめっちゃアクティブにあちこち動いておられた記憶が。
宗三左文字:hyuくん
お互いよく会ってるけど実はちゃんとあわせするのって初めてだよねえ。
見えそうで見えない男性乳首が絶妙にえっちいです。あとメイク早くてびびった( ;・`ω・´)
一期一振:ぬっきぃさん
男性か女性かどっちだろうと思っていたら男性レイヤーさんでした。
いち兄らしく、短刀たちに囲まれてキャッキャしてました。ぐぬぬ。
鯰尾:柚花さん
骨喰:くぅ哉さん
これは良いずおばみ。なんか雰囲気が似てますのう、お2人とも。
岩融:宗則さん
片手で短刀たちを持ち上げていた本日最大のチートボディの持ち主。でけえ!強ェ!
聞けば同い年とのこと。わーい87年組!
あ、『真田十勇士』(映画)は観なくても問題ないと思います(私信)。
蛍丸:ひやくん
直前になってなんか知った顔がLINEグループに参加してきたのでびっくりしたw
加州のイメージあるけど、聞けば蛍は初出しとのこと。男性レイヤーだけで大太刀あわせとかやりたいねえ。
小夜左文字:ぽんさん
初対面なのに、アフター含めていっぱいお話させてもらった小夜ちゃん。
俺のリクエストで、大太刀兄弟で挟んで撮らせてもらいました。わぁい。
ぽんさん、その節は御協力ありがとうございました(`・ω・´)ゞ
和泉守兼定:凪さん
男性レイヤー兼さん。堀川と仲良くお写真撮ってました。
タングルティーザーをぜひ布教させていきましょう (☆`△´)ゞビシッ!
物吉貞宗:九条きうさん
ちっちゃいかわいい物吉。きうさんはなにげに以前からおすすめユーザーに表示されていたので、当日お会いできて驚きました。
江雪左文字:ショオくん
兄様初出しだそうで。似合ってんじゃん!てかやっぱ顔綺麗!
アフターでいちばん話してたかも、というかこれまであんなにいっぱい話したことなかったかも( ・`ω・´)あ、冬コミ1日目はよろしくお願いします。
加州清光:あぐー豚たたらさん
おんなじポーズとって頂きました。わっほい。(女子ーズその1)
実物もお写真と違わぬ美人さんでびっくりしました。
大和守安定:夏月さん
こちらも美人さんでびっくりしました。
集合ではお2人を中央に配置。アニメもやってるしね!
明石国行:Takaさん
駅の改札を出たらでっかい男性がいたのでレイヤーさんかなー誰やるのかなーと思ったら関西弁ニートでした。かっこいい。ずるい。
三日月宗近:あーちょさん
これまでイベント等ではお会いしてましたが、あわせでご一緒するのは初めて。
美人&妖艶なじいじでドキドキします。
燭台切光忠:こたつみかんくん
当日、更衣部屋でウイッグと眼帯作ってたような気もしますが、たぶん僕の幻想だと思います。疲れていたからね。なにげに彼ともあわせをするのは初めて。
今剣:みんた様
岩融に持ち上げられまくってたいまつるちゃん。
ところで「みんた様さん」という呼称だと「さかなクンさん」的居心地の悪さを感じるので、敬称含めて「みんた様」と表記しているのですがいかがでしょうか、みんた様。
堀川国広:うねさん
背が高い!細い!美人!ほっちゃーーーん!!
なんかもういろいろ揃っていてズルいですねぐぬぬ。兼さんじゃなくてもホイホイされますよ、こんな美人堀川。
乱藤四郎:かっぱさん
女子ーズその2。かっぱさんとは以前からの知り合いなんだけど、会話するまでお互いを微妙に認識できていなかったぽいのはレイヤーあるあるネタですのう。
なんかこの写真、おばちゃんと女子高生みたい。
五虎退:めめさん
信濃:えい梨さん
キャラの分類上あまり絡めませんでしたが、お2人とも可愛かったです。短刀がわちゃわちゃとキャッキャウフフしてるのはいいよねえ。
長谷部:寿都さん
次郎ちゃんレイヤーさんのイメージが強いけど、なにげにいろいろやられてますよね。
当日の次郎ちゃん(本体)は寿都さんからお借りしました。あと撮影補助もホント助かりました、感謝!
大倶利伽羅:ヒロさん
画面が暗い原因は外が夜になったからだけではないと思います。
最初らへんで撮ってもらっていた写真、見せていただいたらすげえ格好良かったです。
鶴丸国永:おざーんくん(本日の主催その1)
鳴狐:れおさん(本日の主催その1)
おつかれーーーー!!!誘ってくれてありがとうでした!
いやホント、場所の選定から連絡、カメラマン探し、当日の進行まで、この規模のあわせは大変だったと思います。マジでお疲れ様でした。一日すっげえ楽しかったです。
いただいたデータはまだレタッチ中なんですが、とりあえずピンを一枚。
(撮影:雪那さん)
ていうかこのブログ、スマホの自撮りばっかであんまりきちんとした写真をアップしてないよね。
そういうのはカイブやTwitterに載っけてるからのう…今後はこちらでも積極的にあげていこうかなーなんて思った次第。
んじゃ、また!
【レポ】池ハロ2日目に行ってきたよ!
ああ、またレポ書くのをサボっていたらもう11月も3分の1が過ぎてしまった。
トランプ大統領とか心底どうでもいいから、今日も今日とて、いまさらだけど書いていくよ~。
さて。
今年の池ハロ(池袋ハロウィン)は10月の29・30と2日開催だったのですが、仕事とかあって参加できたのは30日の方だけです。
今回のキャラは…
ハーレイ・クインだよーーーーー!
きゃーーーーーーーーー❤
何だその目は。
フルスイングでケツバットされてえかコラ。
だってほら、やるって言ったじゃん。ええ。
※伏線↓
いやまぁ、たしかに衣装はアレですけど、ぶっちゃけ普通の女キャラよりは日本人成人男子でもやりやすいんじゃないかと思ったり(結構ゴツいので)。
バットは本物も持ってるんですが、街イベではあぶねーのでプラスチックのおもちゃに急遽塗装したものを持ってまいりました。
とまぁ、そんなわけで下半身が寒いなか外に繰り出して、サンシャイン付近をウロウロしていたのでした。
更衣室出て最初に会ったよ。ごりた氏。
男装見るの久し振りじゃね?
お初にお目にかかります。今田佑さん。
ダブルハーレイで撮らせて頂きました、みゐるさん。
わざわざこちらのツイートを探していただき、ありがとうございます。
凌さん。びっくりされて嬉しいよ(・∀・)
くろうさぎさん。池ハロではじめてお会いして以来でした。
鵺祇渚さん。声かけてくれてありがとうです。
れゐたさん&狐乙姫凛くん。
春にたろじろ写真集を撮影するときに、古民家スタジオでシェアさせてもらいました。
タツさん。いつも会うよね(その1)。
おにしさん。いつも会うよね(その2)。
蓮さん。おひさしでした。
零さん&白熊さん。見つけてくれてありがとうです!
いつも意外な場所でお会いします、エリカさん。
しょごたんくん。お互いすぐに分かったw
燐夜さん、ユカルさん。くりみつイイヨイイヨ。
ともさん。ちいさい。かわいい。
ぬこたん。初コスだというお友達とご一緒でした。
アクション仮面やるのは君くらいしかいない。もりだくくん。
そーたさん。実物もイケメンさんでした。
お連れのイオリさん。こちらもイケメンさんでした。
オス♂感ぱねえユーマといえば、今氏くん。
柚流さん。ハーレイに会いたい!って言ってくれてありがとう(笑)
たいてい毎度公園でお会いします、エネミさん。
卯悠さん。なにげによく会ってる気がする。
灰荊さん。前回アコスタでお会い出来なかったので、リベンジできました…!
ヒサさん。こちらを知っていただけていて恐縮っス(; ・`ω・´)
日向&桜井コンビとパシャリ。
葉月そらさん。相変わらず美人さんやのう。
ちんくるくん。
誰かも言ってたけど、最初は遠目にhyuくんだと見紛いましたw
りゅーとくん。アヤト安定。
お互いコスで会うのは久々でした、ひめ茶くん。
ねいとくん。飲みに行こうね (´^ω^)
なにやらしきりに眉毛を気にしていた、シキくん。
373くん。相変わらずふわふわオーラ漂わせていました。
つかさ缶くん、もみじくん、れいくん。
れいくん以外は初対面のはずなのに、まったくそんな気しなかったなぁ。
まぁTwitterでやりとりしとるからな(笑)
高菜さん。お会い出来て良かったー!ぜひ不動も見たいっすw
くれぱさん。撮影列止めてしまって申し訳ない(^_^;)
わらびさん。だいたい公園のあの場所付近で毎回会うよね?
素敵なプリンちゃん、ハーレイとご一緒させていただきました。
ふぁるさん、夕凪さん。
こちらは蜂湖さん、ひとえさん。
ミスフル名刺に反応いただけるとは思わなかったw
うぇいどさん。ご一緒いただきありがとうございました!
カタナちゃんに扮するは、コンポタ。さん。
ろっぷさん。かっこかわいい。
りかこちゃま(さん付けづべきか毎度悩む)、緑夏さん、メアさん。
メアさんは3月の大型以来でしたねー。
るぅたくん。オッスオッス。
陸くん。
ぶっちゃけ最初は近寄りづらい人かと思ってたけど、ノリのいいあんちゃんでしたw
猫垣いろはさん。美人さん💕
きじとらさん。うーん、ちびかわ。
山百合さん。なんかワイの表情がハジケている。
誠さん。毎度すぐに見つけられるねw
山姥切:雪見ダイフクさん。
薬研:うめまみれさん。
三日月:リツカさん。
鶴丸:かいとんさん。
乱:ぬこさん。
以上、刀剣あわせの皆さん。顔に「刃」の文字が入ってますな。
刃戯抄という舞台ユニットを組まれているようです。
来年2月公演らしい。がんばれ!
おざーんくん。
せつらさん。
はるきさん。
ショオくん。
こたつみかんくん。
以上あわせの面々。いいなぁ(´・ω・)
あーちょさん。
見てこの楽。格好良いでしょ?
宮村わん汰さんもご一緒に。
おふたりとも12月の刀剣あわせでご一緒しまーす。
サンシャインへ行く階段で立て続けに会えました、
扇チロさんとりくくん。
紫苑さん。この日出会ったなかで、いちばん正しくハロウィンぽいです。
RENさん。お互いがコスで会うの珍しいよね。
(たいていどっちか私服)
お互い顔が濃いです。さちころさん。
のあさんにおっぱい(偽)を襲撃されました。
卯月かなたさん。キリッとしていてニキ素敵。
あしゅりさん&にさん。スタバ前うろうろ探し回りました。
肉さん、ふもふさん、クリュウくん。いつメンのあわせいいなぁ。
KIUさん。お初でしたー。
くあさん。来てると思ってなかったw
たろさん。
すっげー久し振りじゃない!?最初分かんなかったよーw
威吹さん。次はぜひお互いとうらぶでもお会いしたい…!
いつきさん。本日の良き加州その1。
ぽんずさん。本日の良き加州その2。
えりまくん。オスライブ!以来でしたなー。またやろうね。
Halさん。見つけてくれてありがとう!
Satanさん。建物の中に入るまでの長い旅路、お疲れ様でしたw
カメラを持つまんば、あこさん。
ろーらんくん。お久しぶりでした。
終了間際になりましたがお会い出来ました、咲紀さん。
らいらい、もぬぅさん、にゃんこさん。
クローク入る直前で会えたよー!人狼やろうね!
きりしまさん、Remさん。
クローク出て更衣室入る直前に会えました。よかったよかった。
数日前に繋がったばかりなのに、ありがとうございます(笑)
この日会えた人、総勢約100人。
それでも参加していたであろう知り合いの総数の半分くらいなんですよね。
どんだけみんな池袋に集結していたねん。。。(;´Д`)
ちなみに、ハーレイのサイドの毛が多くない?という指摘を何人かの方から頂きましたが、これは意図的にそうしてます。
原作通りにすると顔の男っぽいラインが強調されるうえに仕事柄剃ることができない黒髮の揉み上げが丸見えになってしまうので、アレンジ加えました。
なにはともあれ皆さん、寒い中お疲れ様でした!
またね。
本質的な問題から目を背け続けるテレビ業界を象徴する駄作―『グッドモーニングショー』マジギレ感想
『グッドモーニングショー』(2016・日)
朝のワイドショー「グッドモーニングショー」のメインキャスター澄田真吾(中井貴一)はある日、勝手に付き合っていると思い込むアシスタントの小川圭子(長澤まさみ)から生放送中に自分たちが交際している事実を打ち明けようと言われる。その上プロデューサーの石山聡(時任三郎)から番組の打ち切りを宣告されるなど、散々な展開に落ちこむ。さらに突然起こった立てこもり事件の犯人(濱田岳)からの要求で、澄田が現場で犯人と交渉する羽目になり……。(シネマトゥデイより)
30点
ひとこと:
やっぱり君塚良一はダメだ!
監督・脚本、君塚良一。
制作はフジテレビ。
君塚良一氏といえば『ずっとあなたが好きだった』を始め、『踊る大捜査線』『TEAM』『さよなら、小津先生』など数々の名ドラマの脚本を書いてきたことで知られていますが、21世紀に入って以降はどういうわけか駄作を連発しまくり、今や悪い意味で安定感のある脚本家さんという立ち位置に落ち着き始めております。
ちなみに監督作としては2009年に『誰も守ってくれない』という、凶悪犯罪の加害者家族を題材とした作品を撮っています。
これ、「一見ちゃんとしているようで、実はめちゃくちゃひどい」という極めて悪質な、個人的には生涯ワースト10に入るくらい嫌いな映画です。
この映画がいかに醜い偏見にまみれているか、物語として破綻しているかは、シネマハスラーで宇多丸さんによって語り尽くされてますのでどうぞ。屈指の名ハスリング回です。
で、今回、その君塚監督作品ですよ。
正直、ヤバい予感しかしてないわけ。地雷踏むつもりで行くわけ。
なのに何で観に行ったかといったら、中井貴一&松重豊という、「みんなが想像してた井之頭五郎」VS「実際の井之頭五郎」という孤独のグルメコンビの共演が見たかったんですよね。
←二次元ゴローちゃん
←予想してたゴローちゃん←実際のゴローちゃん
まぁ実際のところ、松重豊は大して活躍もせずしかめっ面で中井貴一の横に突っ立ってるだけだったのでしょんぼりしたんですが、そこはまぁいいや。
(出典:シネマズby松竹)
あと補足しとくと、実は君塚さんは『誰も守ってくれない』と『グッドモーニングショー』の間に『遺体 明日への十日間』(2013)という、東日本大震災被災地の遺体安置所を題材にした作品を撮っていまして。
これ、普段君塚作品をボロカスにけなしている人からも揃って賞賛の声が上がるくらい良い映画って評判なんですよね(あいにく未見)。だから正直、ちょっと期待したってのもある。
あんだけ映画ファンに叩かれてる本広克行・堤幸彦だって最近は良い映画作ったりしてるんだし、面白かったらいいなー程度の望みは持ちつつ劇場へ向かったのです。
さてこの映画、最初に言っとくと、前半はわりと面白いっす。
お客さんが声をあげて笑う場面も多くて、ここは素直に「やるじゃん」って思いました。
いわゆるお仕事ムービーというんですかね。
テレビ局制作によるテレビ局(を舞台にした)映画だけあってか、朝のワイドショーの現場をリアルに、かつスピーディーに手慣れた手つきで見せていきます。
大きな文字で印刷されたカンペ、アイロンがかけられた新聞紙、テロップの指定用紙などギョーカイ感あふれる魅惑的な小道具を、カット割り多用しながら矢継ぎ早に使用していく。
テレビの裏側を覗くという好奇心も相まって、観客の興味をそそらせながらスムーズに作品世界に入り込ませることに成功しています。
あと役者さんはさすが実力ある人たちが揃っていて、そのリアクションとか掛け合いを見ているだけで楽しいってのはありました。
テンポの良いやりとり、すっとぼけたボケとツッコミの応酬で、結構笑った場面も多かったです。(特に中井貴一の「CMです」と志田未来の「占いのコーナーです」はププッて吹いちゃいました)
そんなわけで、前半は良いんですよ。
このテンションで突っ走ってくれるなら、今回はいけんじゃね?って思うわけ。
でもやはりというか、案の定と言うか。
後半、舞台が立てこもり現場のカフェに移ってからが、もう本当に同じ映画かと思うくらい酷くなっちゃうのです。
(出典:cinra)
まず最初に突っ込んどくと、前半から張られていた伏線の処理が適当すぎ。
主人公・澄田(中井貴一)の過去のトラウマの件、これ前半から何度も何度もしつこく回想がインサートされてるので、後半重要な要素になってくるんだろうなーって思ってると、中盤で志田未来の説明によってあっさり「解決」しちゃうんですよ。
その真相にしたって観客に予想がつく程度の内容だし、何より問題なのは、この件がその後の展開にまったく影響しない。単に「澄田が現場に出るのを渋る理由」としてしか機能してないんですよ。伏線が伏線として働いてない。
この段階で「なんかなぁ…」って思ったけど、でもまぁ、これは比較的小さな疵です。
最大の問題は、肝心の犯人(濱田岳)の動機がよく分からないってこと。
(出典:シネマズby松竹)
ここからだんだんネタバレしますけど、ちょっと彼が立てこもりに至った経緯をまとめてみますね。
① 2年前、現場のカフェで火事が起きた
② そこで働いていた濱田岳は、店長に放火犯扱いされてクビ
③ そのことをキャスターの澄田に直訴しようとしたのに受け取ってもらえなかった
④ 澄田を逆恨みしてカフェに立てこもり、全視聴者の前で謝れと要求
うん、突っ込んでいい?
澄田関係なくない!?!?!?!?
例えば、澄田がすごく失礼な態度で彼の訴えをあしらったとかならまだ分かりますよ。
でも回想シーン見ても、これ単に澄田が聞こえてなかったか気付いてなかっただけにしか見えないんですよ。雨降ってたし、濱田岳は離れたところでワーワー言ってるだけだし。
でもまぁ、それでも犯人にとってはショックだったし失望したんだろうからしょうがないじゃんって意見もあるかもしれない。
でも少なくとも観客に、犯人が澄田をそこまでテレビの前で謝らせたい理由として説得力を持たせることはできていないわけ。濱田岳の演技自体はちゃんとしているんだけど、それでも彼がなんでこんなに澄田にキレてるのかすごく理解しづらいの。
ていうか、普通この流れだったら店長を恨むじゃないですか。
「店長をテレビカメラの前で謝らせろ、澄田はそれを現場から全視聴者に伝えろ(今度こそ、自分の訴えをマスコミとしてちゃんと受け取れ)」だったら分かる。
事実、テレビスタッフたちも最初はそれが目的だと思ってたわけで。
でも店長はすでに店を辞めて海外旅行中だってことが判明。
あれ????
で、澄田が「本当は店長が目的だったけど不在だったから僕にターゲットを変えたんだろ?」って聞くと、犯人は「違う、最初からターゲットはお前だ」とか言うんですよ。
えーーーーー????
もうね、意味がわからないんです。
さすがに無理があると感じたのか、「お前らお高くとまりやがって、俺みたいな底辺の気持ちは分からない」とかとってつけたような動機を濱田岳に言わせてますけど、じゃあテレビ局襲撃しろよお前。
(あと「ワンオペ」とか、それこそワイドショーから聞きかじってきたような時事ネタをこれ見よがしに入れるの、最高にダサいのでやめた方がいいと思います)
ていうか、なんでこんな回りくどい動機にするんだろう。
自分が脚本家だったとして、犯人がキャスターである澄田を現場に呼んで謝罪させるってシチュエーションに何か強い理由づけをするんだったら、「澄田の報道のせいで周囲から放火犯扱いされた」という動機にしませんか、普通?
(出典:cinra)
実際、松本サリン事件の河野さんとか、3億円事件の元運転手とか、マスコミの恣意的な報道で勝手に犯罪者扱いされて人生をめちゃくちゃにされた被害者ってのは現実に沢山いるじゃないですか。
そういう人が、報道を伝えたキャスターに全視聴者の前で謝れ、訂正しろって要求するのなら、これはすごく理解できる動機になる。
でも、この犯人はそうじゃない。
火災当時のニュース映像も流れるんだけど、濱田岳は単に一般的なインタビューを受けているだけで、別に報道被害を受けたみたいな描写は無いんです。
えーとね。
ここに至って、ぼくは気付きましたね。
さっきから何か違和感があった。
この映画、何かが決定的に欠けていると思ってた。
違うんです。
「何かが欠けている」んじゃなく、「わざと欠けさせている」。
つまり、「何かを描くことを意図的に避けている」んです。
その「何か」とは、
「マスコミを『悪者』にすること」です。
つまり君塚良一さんは、やっぱりどうしてもマスコミを「悪」の側に立たせたくないんですよ。
だからこんな無茶な動機をひねり出してまで、「報道被害」という、本来この映画がいちばん描かねばならないはずのテーマを避けているわけ。
澄田のトラウマは、「善意でやったはずの行為が視聴者に誤解され、悪として糾弾される」すなわち「観客」自らが「悪」を作り出してしまうというものでした。
だったらその対比として、「真実を追求しようとしたマスコミが、本来無実の人を悪に仕立て上げてしまう」という逆転構造を物語上の大きな仕掛けとすべきでしょう。
(出典:cinra)
それなら、単純な善悪二元論に還元されない、考えさせられるお話だって作れたはずです。
同じく身勝手な誤解に苦しんだ者として、澄田が犯人に共感できる存在となる、そういう展開にすれば澄田の説得にも重みが生まれるし、犯人が心を動かされるきっかけだって作れたはずなんです。
でも、この映画はそれをしない。
腰が引けてるのか、テレビ局制作ゆえの配慮か、あるいは本当に君塚さんは「マスコミは悪くないよぉ~」って思ってんのか知りませんけど、これはちょっと不誠実だと思います。
だって結局「視聴者はバカで勘違いして俺たちを叩いたりもするけど、俺たちマスコミは真面目にやってます(キリッ)」って言ってるも同じなんだもん。
で、犯人の動機もアレだしテレビ局も人質の人命軽視しまくりで犯人を挑発したりして映画自体もどんどんグダグダになっていくんですが、クライマックスに悪い意味で度肝を抜かれる展開が待ち受けているんですね。
あのー、わかりますよ。
視聴者投票を、自殺しようとする犯人へのアンサーに使うというアイディア、それ自体は確かに面白いですよ。(『ダークナイト』とか『ブラックサイト』とか前例あるから新鮮味はないにしろ)
でも思いついたからって考えなしにやるなよ!!!!
だってこれ、間違いなく扱いに注意を要するネタでしょう。
言ってみれば「テレビ局が人の生き死にを弄ぶ」行為ですよ?
シチュエーションそれ自体の面白さと引き換えに、大多数の観客をドン引きさせかねない諸刃の剣なのは明らかじゃないですか。
(出典:cinra)
なのにこの映画は、それをすごく軽~いテンションでやってしまうんですよね。
これも前半のコメディのテンションが持続している中であれば問題なかったのに、終盤の一応シリアスなシーンの後でやりやがるもんだから、観てる方としてはまたもや「えーーーー!?」ですよ。
うわー、やるんだ!本当にやるんだ!やりやがったよ!!うわー!!
テレビ局最悪ッ。
あ、ちなみに結果は「犯人死ね」が圧倒的多数っていうね。
はい来ましたー、大衆蔑視!
やはりヤツら視聴者に倫理観などない!!人の死を、面白い画を、ただのエンタテイメントを望んでいるのだぁーーーーーーーーーー!!!!俺たちはヤツらが望んでいるものを提供しているのだぁーーーーーーーーーー!!!!
「あーやっぱりいつもの君塚作品だ」って、ここはむしろ安心しました。(逆に「生きろ」が大多数だったほうがむしろ偽善臭くてムカついてたかも)
で、これじゃ犯人自殺しちゃうじゃん、どうすんのかなーと思ったら、時任三郎演じるプロデューサーの石山が投票数操作して「生きろ」を多数派にしちゃう→犯人がなんとなく戦意を喪失したところで警察が突入してジエンド。
はい終了。撤収。
・・・・・。
えーと、
「犯人を騙した」ことへのフォローがまったくないですよね。
彼は結局、テレビ局にすったもんだ翻弄されたあげく、最後もテレビ局に騙されて逮捕されちゃうんでしょ?
いくら凶悪犯とはいえ、あまりに救いが無くないですかこれ。
まぁいいや。最初からそのへん真面目に描く気もないんでしょうよ。
どうも君塚良一という人は、こういう社会的弱者を登場させはするんだけど、彼らに本気で同情する気がないというか、所詮「社会における突然変異」みたいな目線で見てるのがすごくよく分かるっていうね。
基本上から目線なんですよ―…ってそれ、今回の犯人が訴えていたことそのままですね。
これ、凄いですよ。
「上から目線はよくない」って主張を取り上げてる映画それ自体が「上から目線」なんですよ。
映画の中で「問題」として描いていることそれ自体を、この映画自体がなんの罪悪感もなく繰り返してるってことですよ。
手の込んだメタ構造、いやぁ画期的な脚本ですね。(褒めてなーい)
(出典:cinra)
で、ここからはまとめモード。
澄田はテレビ局に戻ると、犯人が命がけで訴えようと渡した手紙を読みもせずにスタッフにポイって渡して(これはマジでびっくりした)、なんかプロデューサー石山(時任三郎)と2人で「俺たちいい仕事したな~」みたいな打ち上げムードに突入するんですね。
…あのさ、待って。
おまえらさ、「視聴者にウソを伝えた」んだよね?
結果的に死者を出さずに解決したかもしんないけど、犯人や人質の命を危険に晒して―っていうか、むしろ勝手にカメラ仕込んだり視聴者投票始めたり、事態が悪化するのを積極的に煽ってたよね?
責任取れやァァァァァァ!!!!!!!!
ガシャーーーーーーーーーーーーーーン!!!(ちゃぶ台をひっくり返す音)
中井貴一はともかくとして、ノリで視聴者投票始めてしかも票数いじった
時任三郎!!!お前!!!!
とりあえず辞表くらい出せよ!!!
そんくらいの覚悟があってやったんだろ!!!!!!
「ワイドショーにだってワイドショーの意地がある」んだろ!?!?!?
だったら自分たちが伝えた内容について誠実であれよ!!責任をとれよ!!!!!
「視聴率が楽しみだ」じゃねーよ!!!!
氏ね!!!!!!!!!!!!!!!!
(俳優・時任三郎が悪いわけではありません、あしからず)
で、澄田が「ワイドショーは『今この時』のためのもので、何も変えられないかもしれない。だが、何かが生まれるかもしれない」みたいなことを、なんか良い話っぽく言うわけ。
いやいやいやいや。
「今この時のため(だけの)もの」ってスタンスで作ったもののせいで、現実に人生を狂わされたり、報道被害を受けた人だっているわけじゃない。
もちろん逆に、それによって勇気づけられたり、元気を貰う人だって確実にいる。そういう、作り手の意図から離れたところでプラスマイナスどちらにも作用するのがテレビや報道の面白さ、怖さであって、それら全部をひっくるめて、それでも責任をもってモノ作りを続けよう、真実を伝えようとする人たちが尊いっていう話じゃないのかなあ。
(出典:cinra)
「ワイドショーは何も変えられない、くだらないものかもしれない」
「でも、そこから生まれるものもある」
「生まれるものは善かもしれないし、悪かもしれない」
「どちらであろうと、自分たち作り手はそれに責任を持つ。そして誇りも持つ」
澄田が本来言うべきは、こういう内容のことじゃないんですかね。
この後半2つが、この映画からはすっぽり抜け落ちているんですよ。
ああ、結局最後まで逃げてるんだなぁ、この映画の作り手は。
そんなんじゃ、もう誰もテレビなんか観ないよ。
ましてやワイドショーなんか。
はじめに言ったように、前半はそこそこ楽しかったのでもうちょい擁護したくもありましたが、レビュー書いてるうちに思い出しながらだんだんムカついてきたので最初より評価が下がってしまいました。
でもまぁ、いろいろ言いましたが、下手にリアリティを出したりシリアス一辺倒で行こうとしてないぶん、『誰も守ってくれない』よりは相当マシな映画だと思います。
※『誰も守ってくれない』に関しても、実は昔とはちょっとスタンスが変わってまして。君塚さんが描いた「自浄作用のない、悪意をぶつけるネットユーザーたち」というのは、現実に統合失調症患者を寄ってたかってオモチャにしたりする輩とか見ると実は時代を先取りしてたかも…くらいには思ったりしてます(でも描き方は本当に最悪なんだけど)。
震災の復興に従事した人たちを淡々と描こうとするスタンスとか、嫌いになれない部分も確かになくはないんだけど、やっぱり君塚さんは下手に社会問題とか描こうとするより、コメディ一辺倒でやったほうが資質に合ってるんじゃないかなぁ。
おわり。
【レポ】たろじろオンリーへ行ってきたよ!
10月10日にTRC(東京流通センター)で行われた大太刀兄弟(太郎次郎)オンリーイベント「二振の奉刀 華嵐の如く」に参加してきました。
えー、知ってる人は知ってるとおり、僕はたろじろ兄弟大好きでして。
両方コスしてますし、どちらも一軍にて大活躍をさせております。
ただ、刀剣乱舞全体から見れば、この2人はどちらかといえば人気がマイナーなのが悲しいところ。
それなのにオンリーが開かれるというだけでもう嬉しくて、当日は次郎太刀コスで薄い本を買い漁ったのでありましたよ。
当日は25サークルほどおられまして、皆さんそれぞれの愛するたろじろを形にされていて、もうホント見ているだけで楽しかったです。
そしてたろじろレイヤーさんも多くて、たいへん眼福でございました( ;∀;)
いや、歴史上こんなにたろじろレイヤーが一箇所に集まったことってあった?ないよね?(たぶん)
いやホント、時間あったら全員集めて集合とか撮りたかったです。
なんかこの日は笑顔がうまくいきました。
ニヤニヤ。
ちなみに、声を出したときに「男性!?」って驚かれたのが割とガチで嬉しかったですねー。
ちなみに当日は虎徹オンリーとか伊達組オンリー、ドラマダ、ラキドオンリーなどとも同時開催だったので、結構いろんな方面のフォロワーさんに会えました。
次郎通常衣装は裾を引きずって超★動きづらいんだけど、そんなことが気にならないほど楽しい数時間でした。
また第二回が開かれるといいなぁ(*´ω`*)
どや。
ホメオパシーとかアムウェイとか、どんどんヤバい世界に突入しているブロガー界隈について
イケハヤ先生がまたちょっとした火種を撒いている。
ホメオパシーは治療効果のない「お呪い」。これは、多くの臨床試験で実証されてます。ホメオパシーを信じて、世界中で死者が多数出ている事を知っておいて頂きたい。日本も例外ではありません。
— 片瀬久美子@女子力少なめ (@kumikokatase) 2016年10月12日
なんとなく効きそうだという安易な宣伝は危険ですよ。https://t.co/dYItboOVW0
でもなぁ。一線を踏み越えちゃったらあとは早いよね。
この調子で「フクシマの食べ物は危ないのでEM菌で除染しましょう」とか言い出したら、さすがに誰か高知まで行って羽交い締めにして止めるべきだと思うけど。
そういやちょっと話は変わるけど、先日話題になった大学中退起業マン・石田くんいるじゃないですか。
彼を擁護(するつもりが自爆)していたブログカレッジ生の天野洋平さんという方、こんな記事書いててブフォって思いました。
うわーーー俺が就活のときに勧誘されたキラキラアムウェイマンとまったく同じこと言ってるーーーーー!!!
(アムウェイを拒否する奴は)「物事の本質を見極める力が低すぎるw」「人と合わす時に目を合わさない奴」とか香ばしいフレーズが並んでおりますが、この記事を何度読んでも、「アムウェイがねずみ講ではない」理由はさっぱり分かりません。
「商品の流通を目的としているから違う」くらい言おうよ。勧誘トークの基本やぞ。
どうでもいいけど「渋谷にでかい本社ビルがある」ことが信用の根拠って、古い価値観が嫌いって気取っているわりに随分発想が昭和っすね。ついでに「長野オリンピックの公式スポンサー」ってフレーズも入れときなさい。
エンロン(アメリカ)やグローバリー(日本)みたいな反社会的企業も本社ビルはやたら立派でしたけど、そのへんどうなんのっと。
マルチはコスプレ界隈にも一部蔓延しておりますからなぁ。
この末端ブログを読んでる奇特なレイヤー諸氏は誘われたからって絶対「人生を変えるセミナー」なんか行っちゃだめですよ。
しかし、元々情報商材と称して15分で書き散らしたような文章をいいお値段で売ったり、情弱をサロンに囲い込んで上納金徴収していた界隈が、ホメオパシーにアムウェイの勧誘っすか。
前はもうちょっとコソコソと隠れて宣伝してた気がするけど、いまや堂々としたものですねえ。順調に進化(退化ともいう)してますのう。
皆さん「常識にとらわれてはならない」って口を揃えて言いますけど、それってまず「常識」を熟知した人間が言うから一定の説得力があるんであって、はなから「常識」を理解してないし理解するつもりもないやつが「自分の頭で考える」と大抵ろくなことにならんと思いますよ。
- 作者: サイモンシン,エツァートエルンスト,Simon Singh,Edzard Ernst,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/08/28
- メディア: 文庫
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最後まで下世話なエンタテイメントとして突っ走って欲しかった、映画『SCOOP!』感想(ネタバレなし)
『SCOOP!』(2016・日)
カメラマンの都城静(福山雅治)は、かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきたが、今では芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとして、借金や酒にまみれた自堕落な生活を送っていた。そんなある日、ひょんなことから写真週刊誌『SCOOP!』の新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組むことになり、日本中が注目する大事件に巻き込まれていく。
75点
ひとこと:
「夜」は面白い、「昼」はつまらない
遠くから見る東京の夜景は綺麗だが、近づいて見る東京の街はえらく汚い。
チャップリンは「人生は近くで見ると悲劇、 遠くから見れば喜劇」と言ったそうですが、それに近いものを感じますな。
僕は大学入学で上京し、初めて一人暮らしをし始めた夜のことをよく覚えています。
高田馬場で一人寂しく牛丼を喰いながら、妙なタイミングの良さで店内に「今日から俺 東京の人になる~」と長渕剛の東京青春朝焼物語が流れ始めてブワッとなったものです。
ああ、俺はとんでもない場所でこれから生活するんじゃのう。こわいよう。
俺の話なんかどうでもええんじゃ。
さて本作、福山雅治演じる芸能パパラッチが、ひたすらスキャンダルを求めて東京を駆け巡るというお話ですね。
題材から、ジェイク・ジレンホール主演の『ナイトクローラー』を連想した人も多いと思うけど、あれよりはだいぶライトな作り、良くも悪くもアクの薄い、一般大衆向けの作品であります。
まず褒めときましょうか。
この映画、オープニングが格好良いんですよ。
映画が始まるなり劇場内に響き渡る女性の喘ぎ声で度肝を抜かれ、福山雅治の乗ったベンツから東京の夜景へとカメラが移動し、「SCOOP!」の文字がじわ~っと浮き上がるタイトルバック。
素敵…(;´Д`)ハァハァ
この斬れ味。これだよ、これ。
そりゃテンションアガるってなもんよ!
(出展:映画ナタリー)
前半は軽快な音楽に合わせて芸能界の裏側を覗き見していく展開がテンポよく続き、「なんだかオレ、ヤバい世界覗いちゃってる?」的な背徳感も相まって楽しく見れます。
あーいう、美男美女が赤暗い証明の下でイチャイチャウッフンしてる光景あるじゃないすか。あれムカつきますよねぇ。ましてやそれが芸能人だもんねぇ、ええ。
嫌だねぇ。
うらやましいねぇ。
撮られちまえ!!!撮られちまえ!!!!
お前らにプライバシーなんかあるかバーーーーーーーーーーーーーーカ!!!!
(錯乱)
はい。
少なくとも前半は、パパラッチという仕事を変に意義深いものとして扱ったりとか、カメラマンの誇りがどうとか、そういう興醒めなお題目を言わずに下品なハイテンションで押し通してくれるので、心置きなく楽しめます。
中盤のカーチェイスとか、最高にバカバカしくて大好きっす。
(出典:Film Goes with Net)
福山雅治は頑張って汚れ役を演じてると思いますが、これ見よがしに下品な言葉を吐きまくるのでかえって演技くさいというか、「汚い男のコスプレしている福山雅治」に見えてしまうのがちょっとマイナス。
あとネタバレになるんで詳細は控えますが、後半リリー・フランキーが全部持っていくのはズルいと思いました。ぶっちゃけ「凶悪」より怖かったっす。
ちなみにリリー・フランキーが異常に強い件と
福山雅治が異常に弱い件は笑っちゃいました。
というわけで、前半は快調に進むわけですが…
はい。
これはもうみんな言ってることだけど、終盤で急激に失速してしまうんです、この映画。ホント監督が変わったのかって思うくらいに。
(出展:映画ナタリー)
ネタバレしない程度でほのめかすと、なんか「いいこと」を言おうとするモードになっちゃうんですね。
前半で抑えていたはずの興醒め要素が、どうしたわけかクライマックスで一気に噴出しちゃうの。
これはもうテンションだだ下がりですよ(´Д`)y-~~
なんだかなーって。
「いいこと」を言おうとしないところがこの映画の面白さだったのに。
最後まで下世話なエンタテイメントに徹してくれればよかったのに。
なんで自分から、その魅力を捨てるような真似をしてしまうんでしょう。
と、思っていたら。
実はこの映画、原作となる作品がありまして、実質的なリメイクなんですな。
1985年公開の、原田眞人監督作『盗写 1/250秒』ってテレビ映画です。
これ、この機会に観ようと思って近所のツタヤとか探したんだけど、案の定どこにも置いてなくてですね。
せっかく久しぶりにビデオデッキ引っ張り出そうと思ったのに、ちくしょう。
てなわけで原作を観ていないため比較はできないんだけど、ひょっとしてこの終盤の展開も原作に沿ってんのかな?とは思いました。
だとしたらまぁ仕方ないかなーって気もするけど、例えそうだとしても、そこはリメイクにあたって変えて欲しかったですね。
まぁ憶測で語っても仕方ないんで、『盗写 1/250秒』を観た方、情報とか頂けたら嬉しいです( ・`ω・´)
あとね、最後。物語に一応の決着がついた後が長い長い長い。
『渇き。』なみに長い。
久しぶりにこの映画いつ終わるの?って思っちゃいました。
これも大きなマイナスっすね。
(出展:映画ナタリー)
最初に「ひとこと」で言ったけど、全体を通して
「舞台が夜のパートは面白い、昼のパートはつまらない」
と感じました。
中盤の山場である現場検証で犯人の顔を撮る場面も、どちらかというとギャグテイストで思ったほど盛り上がらないし、終盤のシーンがずっと昼なのもなんだか緊迫感に欠けて残念。
この映画には「俺たちの仕事はゴキブリ、ドブネズミ以下だ」って印象的なセリフがあります。
だったらやはり、それこそ『ナイトクローラー』よろしく、ほぼ全編を「夜」で押し通すべきだったし、そうしてたらすっごい魅力的な映画になったはず。そうした魅力をかなぐり捨ててでも、あのラストで何かメッセージを伝えたかったんでしょうか、大根監督。
(出展:映画ナタリー)
とまぁいろいろ言いましたが、なんだかんだで楽しかったし、けっこう好きな作品ではあります。
誰もが楽しめるエンタテイメントとして、充分合格点。
ただホント、前半のテンションが最後まで維持されていれば、今年の上位争いに食い込んできたのになーと思うと、その惜しさ、残念さが際立つ作品でもありました。
以上!
ハーレイ・クインたんのクソ可愛さだけを120分間堪能したい映画『スーサイド・スクワッド』
『スーサイド・スクワッド』(2016・米)
世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。(シネマトゥデイより)
脚本:10点
ウィル・スミス:60点
予告編作った人:90点
ハーレイクインたん:5000億点
総合:46点
ひとこと:
スースク。来たよスースク。
えー、この映画に関してはもう大勢の意見が合致してると思うんで、あんまり新しく述べることもないんですよね。とりあえずもうまとめちゃいましょうか。
・予告編サイコー
・キャラクター(特にハーレイたん)イイネ!
・脚本ゴミ
・編集へっぽこ丸
・演出うああああああああ
・ウィル・スミスはまぁ、仕事してる
・というわけで、映画としてなんか微妙
・でもハーレイたんはサイコー
以上。
これ、異論ある人あんまりいないんじゃないかなぁ。
(出典:ciatr.jp)
あのー、フォローしておくと、嫌いな映画ではないんですよ。全然。
ヴィジュアルなんかは大好きだし、曲も好きだし。多分円盤出たら買うし。
でもなんというんですかね、最高級の食材を使って、出てきた料理がスーパーのお惣菜レベルというか。
不味くはないし普通に食えるけど、なんかこう、俺たちはもっと味わったことのない美味しさを期待していたんだよ…っていう。
最大の問題は脚本。
もうねー、ひどすぎますよ。どうしちゃったのさデヴィッド・エアー。
悪いところを挙げるとキリがないので、こちらも箇条書きにしちゃいますね。
・導入クッソ長い
・その割にキャラ紹介がいい加減
・てなわけで、ヴィランたちがあんまり悪人に見えない
・つーか全体にテンポ悪くねえ?
・戦い方に工夫がない
・各々の活躍シーンが短い
・どこかで観たようなセリフ、キャラの葛藤
・ラスボスがダサい
・あとラスボスが強いのか弱いのかよく分からない
・ていうか、そもそもストーリーがよく分からないよ!
(単純な話のはずなんですけど…)・でもハーレイたんはかわいい
新規オープンしたレストランが、客の注文を捌ききれずに大混乱しているような印象を受けました。
ガチャガチャした映画は決して嫌いじゃないんですが、このガチャガチャは傍から観てて「おいおい大丈夫かよ」ってヒヤヒヤするレベルだし、料理がテーブルに出てくるまでが遅いし、出てきた料理はなんか盛り付けとか味付けとかテキトーだし。
演出も著しく精彩を欠いてますなぁ。
先ほど言ったように、ヴィジュアル的にはカッコカワイくて良い感じなんですよ。オープニング、エンディングのポップな感じもマル。
でもメインであるはずのバトルシーンがとにかく凡庸。
誰がどこで誰と闘って、どう勝ったのかがよく分かんない。
肝心のラスボスとの最終決戦に至ってはみんな暗すぎてシルエットだけみたいな状態になっちゃうし、敵の片方を倒すのはスーサイドスクワッドじゃなくて脇役の兵士だし、そしてやっぱり敵は強いのか弱いのかよく分かんないし。
ていうか普通の兵器で倒せるんなら核でも落としなさいよアメリカァーーーー!
(※シンゴジの恨み)
ぶっちゃけバトルに関しては、同じ大味バカ映画として比較しても真田十勇士のほうが数段面白かったです。
さて、そんな不満点のすべてを吹き飛ばすのが、
マーゴット・ロビー演じるハーレイクインたんの超弩級の可愛さですね!!!!!!!!!!!!
(出典:WarnerBros)
アッ、、、、アッ、、、、
何この娘、、、、
(出典:ciatr.jp)
バカじゃないですか!!!?
かわいすぎるでしょうがッツ!!!!!!!!!!!!
(出典:nerdreactor.com)
あ、ジャレッド・レト演じるハーレイたんの恋人ジョーカーも愛すべき馬鹿という感じでなかなか良かったんですが、ぶっちゃけこの映画はジョーカー様の出番あんまり多くないんですよね。(そういえば巻き込まれた博士とか、あんた何のために出てきたの?って扱いでしたな。お疲れ様)
メインストーリーの脇をちょこちょこ動いてるだけで、やたら小物感溢れるジョーカー様。まぁ可愛かったからいいけどね。
そんなわけで、観たあとは「ハーレイたん可愛かった」以外の感想が何も残らない映画でした。
円盤を発売する際は特典として、120分間マルチアングルでハーレイたんを堪能できる映像をつけるべきだと思います。現場からは以上です。
!?
ククク…
ハーレイを他の男に渡すくらいなら、俺がハーレイになってやるよ…
to be continued……