ノラブログ。               

 
 
 
 
 

【夢の話】嫌な夢

 

 起きた。夢を見た。忘れないうちに書く。

 

 俺が近所のイトーヨーカドーの休憩コーナーで本を読んでいると、父親がなんともいえない顔をしてやってくる。「大事な話がある」と言われ、表情は優しいがなんとなく悪い話だなという予感があり、連れられて病院みたいな建物に入ることになってそれは確信に変わる。肩を抱きかかえられ「気をしっかり持て」と言われ絶望的な気持ちになる。

 

 ある部屋に入ると中央にベッドがあり、周りにはそれを取り囲むように医師、看護師数名、母親がいて、医療機器がたくさん並んでいる。母親が顔を手で覆って泣きはらしている。俺は中央のベッドに座るように言われ、父親も含めた周囲の人たちはみんなバラエティ番組の観客アンケートで使うようなハンドサイズの押しボタン装置みたいな機器を持っている。医者が「測定開始」というとみんな無言で手元の機器をじっと見つめている。長い沈黙が続く。俺は余命宣告されることを覚悟し、「ああ、もっと生きたかったなぁ」と呆然としている。

 

 医者が「6.4だ!」と叫び、周囲も「6.4!」「前の測定結果が間違っていたんだ!」「誤診だ!」みたいに大騒ぎし始める。父と母は泣いて喜んでいる。どうやら、前回計測したときは数値が8を超えていてそれが難病であることの証明となっていたらしく、今回それを大幅に下回る6.4を計測したため誤診だと判明したようである。間違いなく嬉しい知らせなのだろうが、俺は本当に今回の計測結果が正しいのだろうか、ぬか喜びではないか、と疑心暗鬼になり、なかなか気持ちが晴れない。病名は何だったかと母に聞くと「胃ガン」と言われる。わけのわからん難病を予想していたので、意外と予想範囲内の病名に拍子抜けする。

 

 もやもやしたまま実家に行き(実家は本物とは似ても似つかぬ、なんか和風のお屋敷みたいなデザイン)、親戚の会合にて誤診であった旨の報告をすることになる。座布団に座った親類ひとりひとりに「このたびご心配をお掛けしました」みたいに丁寧に挨拶し、そのうちの一人がなにか重要なことを言って俺が驚いたような記憶があるのだが、このへんで起きたらしいのでよく覚えていない。

 

 終始不安な気持ちに駆られる嫌な夢であった。

 ていうか別に面白くないね。以上。