ノラブログ。               

 
 
 
 
 

【雑記】パフォーマンスとしての日記


 このブログは俺の日記帳でありメモ帳でありネタの開陳の場である。インターネットという半公共的な場に投じる以上、内容には一定の責任を持つし、誰かに見られる/読まれることを前提として書いている。言うなればこの日記は俺という人間によって演じられるパフォーマンスである。

 人に見せるものだから、せっかくなら面白くしたい。そのため相応の工夫が必要だ。話題のチョイス、表現を面白くすること、語る内容の時系列操作、嘘にならない程度の誇張、演出etc。日々の事象を最大限にパフォーマティブに語ることこそがこの日記の使命である。


 文章については、いまのところ総じて好意的な感想を貰うことが多いので感謝している。もっとも、格好つけた文章を書きやがって/面白人間ぶりやがってと非難する向きも勿論あるだろう。

 この際断言するが、格好つけていない文章など読み手にとっては総じてゴミである。そんなものは自分ひとりのための日記帳にでもこっそりと書きつけておけ。ネットで何かを言う、何かを書くという行為はどうしたって第三者の目に触れることは避けられないのだと自覚しろ。パーティーに出席するのなら恥ずかしくない格好をしろ。外に出るのならパンツくらい履け。全裸で道端に飛び出して白い目で見られ、「ありのままの私を否定された」と喚くみっともない輩があまりにも多すぎるとは思わないかレリゴー。



 かつて梅田望夫Web2.0という概念を提唱した。誰もが情報の発信者になる時代、総表現社会。それは素晴らしいことであると同時に恐ろしいことで、今やネットを使う誰もがパフォーマティブな振る舞いを強制される社会となってしまった。嫌なら今すぐケーブルを引っこ抜いて引きこもるしかない。我々はそういう時代に生きている。

 このゲームに乗るか乗らないかは自由だ。だけど後者を選べるやつが、名誉の積極的な後退者が、一体どれだけいるというのだ?我々はあいかわらず、この電子の公共空間でビクビクしながらほどほどに生き続けるしかないのだ。