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コスプレイヤーの処刑場

 

acosta!(アコスタ)は、月イチペースで開催されるコスプレイベントである。

 

最大の特徴は池袋の街中でコスプレができること。メイン会場はサンシャイン広場とその横の東池袋中央公園だが、その近辺をコスのまま出歩いたり、店に入ったりできる。この日もいつも通り開催されたのだが、何かとトラブルが多発し、物議を醸す結果となってしまったようだ。

 

 

大きく分けて問題はふたつ。

 

ひとつは参加者側の問題。提督レイヤーが模造刀を刃が見える状態で持ち歩いて警察沙汰になったり、堂々とベロチューしてホモ撮したりと、あぁまたかといったお馴染みの話題である。ただでさえ変な格好した若者が大量にうごめいている姿は一般から奇異に映るところにこの体たらくなので、何をか言わんや。

 

ふたつ目は主催側の問題。今回、会場の使用許可が降りていなかった(申請を忘れていた)そうである。さらに参加者側の目線で言えばスタッフの数も明らかに足らず、統制もとれていなかった。

 

(ここまで伝聞。ある程度の確認はとったが、間違いがあれば指摘頂けると助かります)

 

 

僕はといえば、街中に出るのはダルいので参加時はほぼ公園と広場で過ごしている。

会場はサンシャイン広場と公園限定にしろ(開催初期はそうだったらしい)という意見もあって、個人的にはそれでまったく困らないのだが、やはり街コスできるというのがウリなだけに難しいのかな。しかし外を歩いているタイミングこそが一番問題起こしやすいというのも事実。

 

レイヤー側としては事前にルールをちゃんと確認して、違反している人が周囲にいたらさらっと指摘できるような空気を作っていくしかないのだろうけれど、「道徳」ほどアテにならんものはないので結局ある程度強制力に頼らざるを得ない。

 

次回以降は(開催できればの話ではあるが)場所を限定するとか、武器系一切禁止とか、少し前のコミケみたいに更衣室出る時にチェックかけるとかくらいはしていいし、そのために参加者が減ったり、人件費増えて参加料が上がったりしても仕方ないと思う。それは主催側と参加者側それぞれが受けなければいけない今回のペナルティだ。

 

 

ところで余談だが、東池袋中央公園は、かつての巣鴨プリズンの処刑場跡地である。

 

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※画像はGoogle Earthより

 

1948年12月23日、東京裁判により死刑判決を受けた東条英機をはじめとした戦犯7名がここで処刑された。戦争の責任を問われた者が最期を迎えたこの地を、今やゴキゲンな仮装に身を包んだオタクたちが闊歩する。薄汚れた囚人服を着た者たちが黙して死を待っていた独房は、いまや松や刀剣男子やスクールアイドルのカラフルな色彩で溢れている。これを歴史の皮肉ととるか、それとも素直に平和の蜜を甘受すべきか。

 

 

アコスタで撮った写真に、変なものが写り込んでいないといいですね。