【雑記】ラーメン屋における理不尽
職場近くに家系のラーメン屋がある。
味は普通、ご飯おかわり自由で630円とまぁまぁお値打ちなので、昼休みなどたまに利用している。
さて、ここで下の絵を見ていただきたい(図1)。
(仕事をサボって職場のPCでせっせとこしらえたものだ)
これはラーメン屋の座席図である。
調理場をカウンターがコの字型に取り囲み、それ以外にテーブル席が2つ設置されている。
以下、分かりやすくするため、カウンターの座席を便宜的に左下からA,B,C,D,E,F,G,Hとする(図2)。
このラーメン屋では、客は座席Aからアルファベット順に座るよう命じられる。
基本的に先に来た者は入口周辺、後から来た者は奥に座らされるというわけだ。
ただし例外として、2人以上の団体客が来た場合は座席が分散するのを防ぐため、手前に空席が残っていても奥にまとめて座らせたり、あるいはテーブル席を使用するなどの措置が取られる。
時間が経過し、食べ終えた客が席を立つにつれ、座席はポコポコ空いていく。各人の食べる早さには違いがあるので、当然、必ずしも座った順に空席になっていくわけではない。
そこに新規の客が来た場合には、現在空席となっている中でもっともアルファベットが早い場所から順に客を当てはめていく。それがこの店のルールである。
ところで、この店の構造にはひとつ大きな問題がある。
入口(自動ドア)と券売機の場所が近すぎるのだ。
すなわち、客が食券を買うために券売機の前に立つと横にある自動ドアも開いてしまい、食券を買い終わるまで外の寒い空気が店内に入り込んでしまうのである(図3)。
とりわけ、自動ドアの目の前にある座席Cはその影響が甚大であり、冬の冷気を背中にダイレクトに受けながらラーメンを食す羽目になる。(ちなみに座席Dは、券売機の前に立った客が防護壁の役割を果たすため、意外にもほとんど冷気の影響を受けない)
さて、このラーメン屋における理不尽とはなにか。
それは、私がこの店を訪問した場合、きわめて高い確率で座席C、すなわち、最も寒い思いをする席に座らされることである。
過去の統計を参照してみると、なんと実に7回中6回はこの席に座らされているのだ。
これはいったいどういうことだろう。
店員および店内の客が共謀し、私に嫌がらせをする国家的なプロジェクトが秘密裏に進行しているのだろうか。
消費税増税、Bootyにおけるストロボ規制に続き、私のささやかな生活を破壊しようという安倍内閣の陰謀なのだろうか。(米軍が関与している可能性もある)
たかがラーメン屋の座席に文句を言うな、との意見はごもっともである。
しかし実際のところこれは由々しき問題であり、私の体調すら悪化しかねない。
ミクロの問題をマクロの観点から眺めてはならない。これは日本の問題ではなく私の問題である。
あたたかいラーメンを食いに行って風邪をひいては元も子もないのだ。
私は苦心のすえ、この問題を解決する単純にして画期的な方法を考案した。
店員に言って、別の席に替えてもらうのである。
「寒いんで奥の席に行きたいんですけど…」と。
(手前側のA,B,Dは客の回転が早くすでに埋まっている場合が多いので、必然的に移動先候補は奥のE,F,G,Hになる)
事実、過去に3回ほど店員に頼んだことがある。
ところが、である。
「席を移りたい」と頼んだまさにその瞬間、3人以上の団体客が登場し、奥の席が一瞬にしてすべて埋められるという事態が、過去に2回発生しているのだ。
「すいませんお客さん、あちら団体さん座られますんで…」
ファック!!!!!!!!!!!!!!!!!
神よ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうこの店来ねえよ!!!!!!!!!!!!!
2015年。
世界は破壊と暴力と理不尽に満ちている。
私は今日もこのラーメン屋でお昼を済ませた。
座席はやはりC。
私の、特等席である。