【コス】賭ケグルイ/鈴井涼太
どうも、ポチです。
Photo/みゅた
【コス】刀剣乱舞/へし切長谷部
長谷部、本日も本丸にてお仕事中。
Photo/はるこ。
俺は怒っているのだ。
俺は怒っている。
表紙絵からとても期待したのに、普通のイケメンが普通の格好で普通に女の子とイチャイチャする漫画を読まされたからだ。
女形の、オトコな素顔?ちゃんと俺を見てイって。(1) (TLスクリーモ)
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わかってない!!!
わかってないの!!!!!!!!!
こんなに綺麗なのに、女の私より綺麗なのに、そんな美人の股間にこんなものが…
とか、
男に見えない男に確かに男としての快楽をバッチリ提供されてるこの状況やばい
とか、
私を犯したあの子が今度は先輩役者(もちろん立役)に言われるままに手篭めにされちゃって、それを襖の隙間からガン見しちゃってるアタシ
とか
そういう倒錯した背徳感に満ちた愉悦描写が読みたいの!!!俺は!!!!!
そんなわけで、いま泣きながら壁を殴っている。
お口直しにこのへんをどうぞ。
【新作映画レビュー】このオチにはじめて触れられる人が心底うらやましい!『オリエント急行殺人事件』
『オリエント急行殺人事件』(2017・米)
トルコ発フランス行きの豪華寝台列車オリエント急行で、アメリカ人富豪のエドワード・ラチェット(ジョニー・デップ)が刺殺体で発見される。偶然列車に乗り合わせていた探偵のエルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)が、鉄道会社に頼まれ密室殺人事件の解明に挑む。乗客のゲアハルト・ハードマン教授(ウィレム・デフォー)やドラゴミロフ公爵夫人(ジュディ・デンチ)、宣教師のピラール・エストラバドス(ペネロペ・クルス)、キャロライン・ハバード(ミシェル・ファイファー)らに聞き取りを行うポアロだったが……。(シネマトゥデイより)
72点
ひとこと:
オチを知らずに観たかったなぁ(´・∀・`)
あなたドイル派?それともアガサ派?
アガサ派のNORAですこんばんは。
アガサって?もちろんアガサ・クリスティですよ。
実はオイラも大学のときは推理小説研究会に入ってたんだぜいえーい✌( ・`ω・´)✌
でも美人の女の先輩(素人探偵)の助手になって次々に事件に遭遇するとか、合宿先の絶海の孤島でわらべ唄になぞらえた連続殺人に巻き込まれるとか、千反田えるとともに日常のどうでもいい謎を発掘して回るとか(ありゃ古典部だ)、そういう愉快な展開は一切ありませんでした(´・ω・`)カナシス
んなこたぁどうでもいいんだよ。
さてこの映画、原作はアガサ・クリスティの超有名作『オリエント急行の殺人』ですね。云わずと知れた本格ミステリ金字塔のひとつ。読んだことはなくともタイトルくらいは聞いたことある人、多いんじゃないでしょうか。
80年以上前に書かれたこの小説がなんで現在に至るまでこんなに人気を博してるかといえば、そりゃあ、そのオチがあまりにも有名だからですよね。いわゆる大どんでん返し。今読んでも結構「えー!?」ってなる、そんくらいの衝撃。当時の読者たちの驚き、如何程なりや。
そして、ここはきちんと強調しておきたいんだけど、オチのインパクトだけを狙ったというわけでは勿論なくて、密室の旅客列車内で起きる不可能犯罪という筋立ての面白さ、容疑者ひとりひとりのキャラクター造形、そういうミステリとしての骨格も非常にしっかりした作品なのです。要は「ミステリとして上質+衝撃のオチまで用意されてる」っていう、こういう言い方は陳腐だけどウェルメイドの名に値するのは間違いないわけ。だからこそ、こんなにも長期に渡って世界中の読者に愛され続けているんだろうし。
そういう原作があるわけだから、当然、映画についてもある一定程度の面白さは保証されているのが前提であり、あとはこの超一流の素材をどう料理するかが作り手の腕の見せ所って感じですね。
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実は今作の映画化は2回目。1作目はシドニー・ルメット監督で1974年に作られてます。なかなかの名作と呼ばれてるみたいですが、あいにく未見なので今回は比較検討とかしません(´・ω・`)まぁとにかく2度目ってことで、今回は俳優ケネス・ブラナーが監督としてメガホンをとり、さらに主演の名探偵ポアロをも演じることになりました。
最初にこの話聞いたとき、正直さほど期待してなかったんですよね。
監督としてのケネス・ブラナー作品、『エージェント・ライアン』くらいしか観てないんだけど、普通につまんなくて内容全然覚えてないとかそんなレベルのどーでもいい作品だったし。あと今作に至っては原作既読だからオチについても当然知ってるし。そんなこんなで総じてテンションは低め。正月暇だし観に行くか~くらいのぬるい心持ちで劇場に足を運びました。
結論から言えば、そういう期待値の低さが幸いしたのか、思ったよりは全然楽しめる映画だった、というのがワイの率直な感想です。
まずキャストとか美術といった、映画の「画」の部分、ここは素直に「素晴らしい」のひとことですね。
画面眺めてるだけで楽しい、リッチ、そしてゴージャス。往年のサスペンス映画っぽい雰囲気は充分出せてる。古典的な本格ミステリ、しかも旅映画なんだからビジュアルはとっても重要ですよ。そこはまずクリア。
(映画ナタリーより)
キャストも概ねハマってましたね。殺される被害者役にジョニデを配置するあたりもなかなか好みのキャスティング。ケネス・ブラナー演ずるポアロは原作のイメージとはちょっと違うけど、チャーミングさもあってまぁ悪くはない。やたら背高いけどな(原作のポアロは163センチの小男なのだ)。
脚本は基本的に原作を踏襲しつつ、キャラの職業とか属性がちょっと変わってたり、あと途中で電車が止まって外に出てからの軽いアクションシーンが入ったり、人種差別への問題提起みたいな現代的な視点が加えられていたりと、良くも悪くもといった風合いの脚色は一応加えられてます。まぁ本筋の面白さをさほど損なうでもなく、かといって見事にアップデートされてるというわけでもなく…程度の加工なので、観ててあんまり気にはならない。
なんかさっきから「可もなく不可もなく」みたいなはっきりしない物言いが続きますが、実のところ、この映画自体に関する総括もそんな感じで、あんまり新しい要素を取り入れていない、比較的オーソドックスな映像化なので、面白いっちゃあ面白いんだけど、熱を持って他人に薦めるほとではないってテンションにどうしてもなっちゃうんですよね。なんならDVDでいいや、みたいな。
(Yahoo!映画より)
この映画の批判ポイントを見出すとしたら、ある意味そこかもしれない。何も新しい挑戦をしていない。21世紀にわざわざこの作品を映画化するにあたって、新鮮味が何もない。実際本作はアメリカでも賛否両論で、主な批判意見はこうした「新味のなさ」に集約されてるみたいですね。
そんな中で、この映画版の最大の特徴、もといチャレンジングな部分は、クライマックスの謎解きパートですかね。
原作の真相が持つ悲劇性がかなーり強調されて、ちょっと鼻白むくらいに古典的でドラマチックな演出が施されてます。良く言えばエモーショナル、悪く言えば陳腐。ドガーン!!ジャジャーン!!みたいな。アガサフリークの皆さんの中には、ポアロがあんなに感情的になるかぁ?って鼻につく人もいるんじゃないかなあ。いつキレて拳銃ぶっ放すかと母ちゃんヒヤヒヤしたよ(; ・`ω´・)
最後の晩餐(あるいは家族ゲーム)よろしく容疑者全員を一列に座らせたうえでのポアロの大演説、絵的には面白いけど、映画的というよりは演劇的。ここだけ急にリアリティラインが下がってしまったように見えて、これもちょっと居心地悪かったです。
あ、居心地悪かったといえば、死体発見シーン。死体を直接映さずに真上からのアングルがずっと続くっていう、なんかちょっと変わった撮り方してるんだけど、あれも何の意味があったのかなあ。分かりにくくなるだけじゃない?ちょっとチャレンジしてみました(*ノω・*)テヘ☆ってこと?それにしては成功してないような。
というわけでいろいろ苦言も呈しましたが、最初に言ったように一定以上の面白さは担保された映画なので、興味ある人は安心して劇場に行けば良いと思います。
(Yahoo!映画より)
原作未読の人はきっとオチで「うおー!すげー!」って素直に感動できるし、作り手の原作へのリスペクトはきちんと感じます。悪い映画では全然ない。俺も、原作知らずに観てたら大興奮していたかもしれない。こんだけグチグチと口上を並び立ててんのは、やっぱり原作ありきの映画だからってのはあるんですよ。
それだけに、原作を、オチをまだ知らないあなたが心底うらやましい。どこかで偶然オチを知っちゃう前にこの映画を観に行って、結果クリスティにハマって帰ってくるというのも、それはなかなか幸福な映画体験だと思いますよ。
(2018/01/05 109シネマズ名古屋にて鑑賞)