ノラブログ。               

 
 
 
 
 

今年は傑作揃い!2018年映画ランキング 全65作品レビュー。

 

 

あけましておめでとうございます。

 

 

 


よっしゃ!今年はちゃんと1月初旬に発表できたで!!!
(去年は5月までずれ込んだ男)

 

 

というわけで2018年映画ランキングです。
まずは恒例のベスト10から。

 

 

 

 

 

 

第10位 君が君で君だ

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尾崎豊とブラピと坂本龍馬のコスプレ男が韓国人ヒロインをストーカーする話。
もう祖筋からしてわけがわからない映画なんだけど、これは騙されたと思ってぜひ観て欲しい。笑える。泣ける。なんで泣くのか分からないけど泣く。登場人物全員にドラマがある。ただひたすら、「人間」が愛おしい。YOUや高杉真宙など脇役陣の演技も素晴らしい。

みどころ:半裸ブラジャー男の説教でこんなに泣くとは思いませんでした…

 

 

 


第9位 トレイン・ミッション

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困り顔のリーアム・ニーソンが謎の組織の無茶振りゲームに巻き込まれるエクストリーム通勤ムービー。『フライト・ゲーム』の精神的続編だそうですが、前作より明らかに良くなってますね。複線ドリフトを画面で拝めただけでも十分に1800円の元はとれると言えよう。あ、あとオープニングは今年観た映画の中でベスト級に素晴らしかったです。

みどころ:

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第8位 来る

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わはははははは最高。心霊版シン・ゴジラ、あるいはインフィニティ・ウォー。もしくはラブライブ!劇場版(なにがなんだか)。何にせよやりたい放題映画。中島哲也監督らしいポップな悪趣味演出と抑えきれない時代への嫌悪感、そして溢れ出る意味不明パワーで弾丸のようにカッ飛ばす134分。ホラー映画でありバトル映画でありアイドル映画であり祭り映画。ワッショイ!ワッショイ!シャウト!シャウト!シャウト!いやーーークッソ楽しかったです。 (汗びっしょりかきながら)

みどころ:中島哲也は本当にキラキラ文化が嫌いなんだなあ(共感がとまらねえ)

 

 

 


第7位 アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

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実際に起きたフィギュアスケート選手襲撃事件の話なんだけど、発生する事態の深刻さに比して登場人物が揃いも揃ってポンコツすぎるゆえ完全にコメディと化していて、それがまた救いがないというか、陰惨さを映し出すというか。でも意外なことに、後味はけっこう悪くない。月並みな感想ですが、人間って強いな…と思いましたよ。

みどころ:エンドロールの「え、これ史実だったの!?」的ネタバラシが楽しい。あとラストの台詞はなんか元気が出ますね。

 

 

 


第6位 タクシー運転手 約束は海を越えて

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もともと韓国って社会派とエンタメ、コメディとシリアスのバランスが上手い映画が多いんですが、本作はその水準をを凄まじい高みまで押し上げた傑作。光州事件という非常に重い題材を扱いながらもきっちりとエンタテイメントとして仕上げている。テンポの良い脚本、小道具の使い方、名優ソン・ガンホをはじめとする役者陣のピュアな演技、すべてが素晴らしい。

みどころ:映画史上、最も泣けるカーチェイス

 

 

 


第5位 ボヘミアン・ラプソディ

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俺はもちろんクイーン世代じゃありません。格別、音楽好きってわけでもありません。でもなぜだろう、最後のライブシーンで涙と震えが止まらない。画面を通じて伝わってくる圧倒的な音楽の力、映画の力。間違いなく、将来、劇場で観たことを自慢できる映画。目下大ヒット中で当然ロングランになると思うので、できればいい音響使ってる映画館で観よう! ※僕は立川シネマシティで観ました(`・ω・´)ゞ

みどころ:言うまでもなく、最後20分間のライブシーン。

 

 

 


第4位 カメラを止めるな!

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最初の30分→「?」
次の30分→「???」
最後の30分→「!!!!!」
観終えたあと→(´∀`*)ウフフ
映画と観客が一体となって、文字通り作品を「作り上げていく」体験ができる稀有な一本。収束に向かうにつれて、この幸福な時間が終わるのが本当に惜しくてたまらない。話題を攫ったのも納得、歴史に残る一本。

みどころ:「よろしくで~~す」

 

 

 

 

 

 

 

第3位 バッド・ジーニアス 危険な天才たち 

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珍しくタイ映画がランクイン。たかが高校生のカンニングの話なのに、終盤のピンチに次ぐピンチのつるべ打ちは、もはやミッション・インポッシブルやダイ・ハードを超えている。観客は悲鳴を上げ、思わず手に汗握り身を乗り出す。そして観終えたあとに残るのは、ほろ苦くも優しい余韻。青春映画、犯罪映画の歴史的、世界的傑作。

みどころ:やたら壮大な音楽演出。あと試験官のおっさん無意味に怖すぎ。

 

 

 

 

 

 

 

第2位 ペンギン・ハイウェイ

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森見登美彦作品の映画化として→100点
原作の映画化として→100点
夏休み映画として→100点
スズキくんが原作より若干良い奴になっていたので→+5点
原作の「ぐんない」が省かれていたので→−1点
蒼井優のボイス→100点
くぎゅううう→100点
おっぱい→100億点
おねショタアニメとして→5000億点

結論→最高∠( ゚д゚)/

 

みどころ:映画オリジナルのラストシーン、着地として完璧。お見事!

 

 

 

 

 

 


第1位 シュガー・ラッシュ:オンライン

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前作『シュガー・ラッシュ』は素晴らしい作品でした。その完璧な前作をぶち壊しにしかねない危険なバランスを採用してもなお描かねばならなかったキャラクターたちの成長とはなにか。ラルフとヴァネロペを愛おしく思っていればいるほど、時に目をそむけたくなる展開の連続。その果てにたどり着く、厳しくも温かい結末に涙が止まらない。ディズニーの総力を結した「やりたい放題」がアツい。ただでさえ傑作だった前作をはるかに凌駕する、今年ベスト、いや歴代ディズニー作品ベスト、あるいは人生ベスト級の大傑作。


みどころ:プリンセスアベンジャーズ

 

 

 

 

 

続いて11位以下はこんなかんじ。

 

 

 

 

 

 

11位 孤狼の血

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のっけからいきなり「これが無理ならとっと帰れオラァー!!!」とばかりにキツいシーン(うんこ)をぶっこんでくる東映の豪快な侠気に惚れ惚れ(´∀`*)静謐かつ陰惨な暴力を描くアウトレイジとは対照的な、とにかく暑苦しく汗臭い昭和ヤクザ映画を現代に蘇らせたという一点をだけでも高い評価に値します。続編観たーい!早く作って!!

みどころ:ラストの鮮やかな斬れ味!ヒュゥ!

 

 

 

12位 響 HIBIKI 

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天才に生まれついた者、天才になれなかった者、それでもなお何かを創り続けようとする者。「響」という一人のカリスマを軸としながら、これは「響」になれなかった者たちの物語でもある。一筋縄ではいかない原作の、一筋縄ではいかない映画化。この後の説明など不要とばかりに、さらりとエンドロールに突入するラストシーンが素晴らしい。

みどころ:遮断器のシーンで小栗旬にかける言葉にシビれたねえ。

 

 

 

13位 リバーズ・エッジ

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二階堂ふみをはじめとした役者陣の演技、表情、たたずまいは紛れもなく岡崎京子作品の登場人物のそれで、ただ圧倒されてしまった。吐き気がするほど汚く、惨めで、そして美しいあの作品を、ここまで忠実に映像化したことに拍手。映画化にこぎつけた二階堂ふみの努力と、行定勲という見事な抜擢の結晶。邦画史に残る、青春映画の新たなクラシック。 

みどころ:みんな「顔」がいいよねえ。(美形ってことじゃないよ)

 

 

 

14位 若おかみは小学生!

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子供向けアニメと舐めてかかったら、クライマックスで不覚にも大号泣。大切な人を喪ったとき、遺された者はどう死に向き合うか、人は人を赦し、また歩みを進めることができるのか。このビジュアルからは想像もできない、生と死、喪失と再生、そして鎮魂の物語。いまを生きる大人こそが観るべき傑作。

みどころ:おっこが最後に直面する試練が重すぎてなぁ…

 

 

 

15位 キングスマン:ゴールデン・サークル

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前作以上にバカじゃねえの(褒め言葉)ってギミックや展開の連続で飽きさせなくて、2時間があっという間でした。チャニング・テイタムの扱いにワロタ。ドジなハリーに萌え。そしてマーリンがドチャクソ格好良くて萌え。落ち込んでワイシャツのまま自棄酒するマーリンに萌え。熱唱マーリンに萌え。正直言います、1作目より好きぃーーー(;´Д`)ハァハァ

みどころ:カントリーロード

 

 

 

16位 リメンバー・ミー 

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とにかく脚本がお見事、さすがピクサー。まっとうな良いモン見させてもらいましたって感じですが、序盤でババアに殺意に近い感情が湧いたので少々順位下げました(今思い出してもムカつくわあいつ)。ところでどうでもいいんですが、このビジュアルと世界観、ウンジャマ・ラミーのステージ6(難易度鬼畜なところ)を思い出しますな。
みどころ:ホネホネメイク楽しそう(レイヤー視点)。

 

 

 

17位 リズと青い鳥

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冒頭10分間、ただ女の子2人が登校するだけなのに、えもいわれぬ快感と感動が押し寄せてくる。京アニの御家芸であるキャラクターの細やかな動き、喋り、息遣いといった「生きた」感覚、アニメ的快感を極限まで追求した、並々ならぬ気迫を感じる作品。響け!ユーフォニアム』のスピンオフということを知らなくてもまったく問題ない。間違いなく人は選ぶが、傑作。 

みどころ:開始10分間の快楽。

 

 

 

18位 去年の冬、きみと別れ

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丁寧な演出、重厚な画作り、確かな演技で醸成されたウェルメイドな和製サスペンス。オチ自体は中盤で結構割れてしまうのだが、それでも緊張感が持続するのは監督の技量といえよう。最後の種明かしパートがもう少しタイトにまとめられていたら完璧だったと思います。

みどころ:重厚な映像美、色彩の使い分けが素晴らしい。

 

 

 

19位 アンダー・ザ・シルバーレイク

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さあ困ったぞ。問題作だ。『イット・フォローズ』の監督はどこに向かっているのだろう。思わせぶりな伏線、散りばめられたオマージュ、到底納得できない結末。コケ脅しなのか、稀代の天才か。「悪夢版ラ・ラ・ランド」ってキャッチコピーは要はハリウッドの負け犬が主人公って点だと思うんですが、これはむしろデヴィッド・リンチ的文脈で読み解く映画。すなわち「答えはあなたの頭の中にしかない」

みどころ:それドアップにしなくていいです(やめて)

 

 

 

20位 15時17分、パリ行き

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実際に起きたテロ未遂事件の顛末を(犯人以外は)全員「本人」に演じさせるという、クリント・イーストウッドの豪腕が炸裂した映画(なんと撃たれた人とその奥さんもご本人!)。なんでもない日常の連続そのまた連続、その最中に突如として現れる「日常を壊す者」。そのとき自分は彼らのような行動をとれるだろうか?いろんな視点で唸らされる怪作にして快作。 

みどころ:現実と虚構の境目が融解していくラスト。「映画」というジャンルの一線を越えてしまったかのような感動。

 

 

 

21位 デトロイト

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これほど映画全体から「怒り」が溢れている作品もちょっと珍しいんじゃなかろうか。ひたすら地獄に次ぐ地獄。とにかく救いがない。悪役を演じた俳優ウィル・ポールターは、演じている事態のあまりの酷さに途中で泣き出し、演技ができなくなってしまったそうだ。そしてこのおぞましい惨劇が我々の家のすぐ隣で、ごくありふれた普通の人々によって引き起こされた事実に身震いする。

みどころ:「彼らに任せよう」の絶望感。

 

 

 

22位 未来のミライ

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なんでこれ酷評されてんだよ、傑作じゃねーか!

ぶっちゃけ細田作品では時かけの次に好きです。わざとらしい、かしこまった「冒険」など用意しなくても、子供にとっては毎日が大冒険。見るものすべてがスペクタクル。だからこれはすべての「元・くんちゃん」のための物語。サマウォ・おおかみこども・バケモノの3作でどうしても鼻についた「家族はこうあるべき」みたいな「正しさ」を相対化して見せたという一点においても、細田守は次のステージに行ったと言えましょう。あとは終盤の説明癖さえ直してもらえれば…

みどころ:いきなり尻にディルドぶっ刺してケモノ化したのはさすがに監督の精神状態が心配になりました。

 

 

 

23位 ワンダー 君は太陽

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顔面に先天的なハンデを持つ少年を主人公にしながら、むしろ彼を取り巻く人々の変化を追う群像劇。こんな「いかにも」な設定を持ちながら、作り手の人間に対する厳しくも温かい視線が、安易な泣かせポルノに堕すことのない、爽やかな感動を作り上げている。 子供から大人まで万人にお勧めできる秀作。

みどころ:終盤の湖のシーンは、ベタだけど「いいなあ」って…

 

 

 

24位 フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

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アメリカ版よつばと!(ただし貧困シングルマザーver)。プアホワイト家庭の厳しい現実と、それでも豊かで楽しい子供の目から見た世界、鮮やかなパステルカラーに彩られた画面で繰り広げられる灰色の日常。そのギャップが辛くもあり、救いでもあり。親子を見守るアパートの管理人を演じるウィレム・デフォーは歴代ベスト級の好演。俺もデフォーに見守られたい。疾走感溢れるラストシーンがエモい。

みどころ:

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25位 万引き家族

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「正しさ」が圧殺する平和と、「正しくなさ」が引き起こす崩壊。双方をバランスよく描いており、決して安易な貧困家族ものに収まっていないのはさすが是枝監督といったところ。内容は申し分ないんだけど、ちょっとタイトルが悪いなと思った(実は作中における「万引き」の比重はそんなに高くないし、万引きを肯定してもいない)。もともとの仮タイトルである「声に出して呼んで」のほうが良かったのでは。

みどころ:女優陣(樹木希林安藤サクラ松岡茉優)に5000億点。

 

 

 


26位 スリー・ビルボード

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感情移入するキャラクターが次々と入れ替わる先の読めない展開で観客を翻弄しまくる意欲作。悲劇とすれ違いを通して人は変われるのか、人と人は分かり合えるのか、そして人は幸せを掴むことができるのか。人間のどうしようもなさと愛おしさを真正面から捉えた物語に涙。 なお勘違いしている人がいますが、真犯人を追うミステリではないです。

みどころ:アメリカ版ちゃぶ台返し&ストローの向きを変えるくだり

 

 

 

 

27位 ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

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単なる頭からっぽにして楽しめる冒険ムービーと思いきや、リブート版『ブレックファスト・クラブ』と呼んでも差し支えない爽やかなティーンの青春ドラマでもありました。ロック様のべストアクト。最後にとあるキャラクターと再会するシーンは不覚にも貰い泣きしちゃったり。楽しくて、ドキドキして、ほんのり爽やかに感動できる良い作品でした。

みどころ:超下手くそなキスシーン、すき(´・ω・`)

 

 

 

 

28位 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~ 

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ヒロアカ劇場版。一見さんには優しく、原作ファンも満足。ファンサービスもあり、きっちり見せ場もあり、皆が過不足なく楽しめる、劇場版として優等生的な仕上がりじゃないでしょうか。レギュラー陣の登場シーンがバカだけどやたら手際よくて笑いました。それにしても志田未来は本職じゃないのに上手いなぁ。梅雨ちゃんが活躍しなかったのでそこだけ減点です。

みどころ:脇役のサムさん(助手)とても人間らしくて良いと思います。 

 

 

  

29位 犯罪都市

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『新感染』のレスラーおじさんことマ・ドンソク兄貴のカッコ可愛さを味わい尽くせる至高の120分。韓国版アウトレイジといった面構えで、起きてることはたけし映画に負けず劣らず暴力的なのですが、なんとなくほのぼのしてるのはやはりドンソク兄貴の笑顔と筋肉のおかげなのかしら。ところでヤクザの親分があんなタカアンドトシの片割れみたいな容貌でええんやろか。

みどころ:頼りないし大人気ないし部下からの信頼もイマイチだけど、やるときゃやる班長が好きです。

(参考)最近のマ・ドンソク兄貴

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30位 人魚の眠る家

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脳死した我が子を「動かす」技術に取り憑かれた母の物語。生と死、愛情と狂気、絶望と希望。相反するレイヤーが幾重にも折り重なり、溶け出し、その境界はしだいに曖昧になり、人間という矛盾した存在のやるせなさ、愛おしさを滲ませることに成功している。西島秀俊×「家」の俯瞰ショットという組み合わせから、いつ香川照之が隣に越してくるかという緊張感がありました(嘘)。

みどころ:赤と青の対比的な色使いがいい。なんか黒沢清を連想するなあ…(もう『クリーピー』の話はやめよう)

 

 

 

 

31位 デス・ウィッシュ 

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若おかみは小学生!に続き、ハゲおやじは殺人外科医!な一本。片手に銃を、片手にメスを構えたブルース・ウィリスが楽しそうに町のゴミどもを一掃していく姿に思わずこちらもニッコリ。それにしてもブルースが「オレ銃とか使ったことないんだけど」って嘘つくんじゃねえハゲ!絵的にも配役的にも『アンブレイカブル』連想したけど、ひょっとして意識してんのかな? 

みどころ:やられ役のYAKARA達がみんな「いい顔」しててマル。あとブレーキオイルの使い方、素晴らしい。

 

 

 

 

32位 ヘレディタリー/継承

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あのさぁ、ここまで「嫌」な映画はホント久々に観たよ!!!(褒めてます)『葛城事件』以来だよ!!!!題材としては『来る』にちょっと似てるんですが、基本アトラクションムービーだったあちらの100倍くらいは「嫌」な映画ですねマジで。秀作だとは思いますが、本気で、本気で二度と見たくない作品です。 人にも勧めません。観たい人は自己責任で。

みどころ:中盤のアレ(一生もののトラウマを植え付けられました)

 

 

 

 

33位 プーと大人になった僕

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『劇画オバQ』を読んだ時と同じ居心地の悪さ。すなわち、つらい。大人はいつから「何もしない」ができなくなっちゃうのだろう。でもこちらは結末に救われる。現実はともかく、この物語くらいはハッピーエンドにしてくれなきゃ。プーが絶妙にかわいくない(ウザい)ところがいいです。ユアン・マクレガー萌え映画としては100点。

みどころ:ティガーは何度か本気で殴りたくなりました。

 

 

 

 

34位 バトル・オブ・ザ・セクシーズ

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タイトルからもポスターからも何の話かよくわかんないけど、実はテニスの歴史的試合を扱ったスポーツ伝記映画。女vs男っというシンプルな構図と思いきや、それぞれのスタープレイヤーが抱える人間臭いダメダメぶりに共感。エマ・ストーンは『ラ・ラ・ランド』より本作のほうがいい笑顔してると思う。

みどころ:終盤、試合に向かう主人公をパートナーたちが見送るシーンは胸が熱くなりました。(その後の2人との運命を知ってるとなおさら…)

 

 

 

 

35位 フリクリ プログレ 

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オルタナ』のほうは見逃したのでランキングに入れてません。さて面白い面白くない以前に、そもそもこれは映画なのか、これはフリクリなのかという問いから始めねばなるまい。いや貶してるわけではない。楽しい。値段分の元はとれる。それ以上の何かをこの作品から持ち帰られるかは観客次第。なんだろうなあ。元々フリクリってそういう作品じゃん? というわけこの順位。煮え切らないなあ、作品の出来と同じく。

みどころ:林原めぐみ、上手え!

 

 

 

 

36位 search/サーチ

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前半が結構退屈だったんだけど、真相判明以降の雪崩のような急展開は思わず手に汗握りました。もうちょっと前半を絞って短くまとめ上げていたら傑作だったと思います。ちなみに「全編が(ひとつの)デスクトップ上で繰り広げられる映画」みたいな宣伝はちょっと間違ってるし、先例(『アンフレンデッド』とか)もあるんですけどね( 'ω') 

みどころ:あの終わり方はニクいねえ。

 

 

 

 

37位 ダウンレンジ

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人里離れた山道で車がパンク、居合わせた若者6人を見えないスナイパーの銃弾が襲う。ワンアイディア、低予算、役者は全員無名というシチュエーションスリラー。小品ながら工夫が凝らされていてなかなかハラハラさせる拾い物。傷口のゴア描写が本当に痛そうで素晴らしい。北村龍平監督はやはりこういう系統の方がいいもの作るなあ。 

みどころ:軍人の娘、大活躍。

 

 

 

 

38位 シェイプ・オブ・ウォーター

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ギレルモ・デル・トロって『パシフィック・リム』の印象が強いけど、本来はこういう作品を得意とするお方よねえ。『ヘルボーイ』&『ゴールデン・アーミー』に続き、監督の半魚人ラヴが伝わってきます。ちょっと不思議な世界のちょっと不思議な登場人物、そしてすこし変わった愛の形。そう、見た目はヘンテコですが、これは紛うことなき正統派ラブストーリーなのです。

みどころ:画面のすべてがフェチい。

 

 

 

 

39位 イコライザー

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主人公の無双ぶりがひたすらキャパ超えまくりだった一作目が大好きなのですが、本作では話がやや複雑になり、主人公の過去を掘り下げていく展開に。ややパワーダウン感はあるが、強きを挫き弱きを助けるマッコール導師の狂気と尊さは健在。欲を言えば、前作終盤のホームセンターDIY総攻撃みたいな愉快なシチュエーションが欲しかったところ。これも3作目が観たいですねえ。

みどころ:送り迎えに同行するシーンの笑顔(こわい)

 

 

 

 

40位 検察側の罪人

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前半は素晴らしい。木村拓哉×二宮和也の演技合戦に松重豊ら芸達者勢が絶妙なアクセントを添える。完全に「嫌な人」になりきってるキムタクも新鮮だけど、特にニノは助演男優賞にならないとおかしいレベル。それだけに後半失速するのがとても惜しい。インパール作戦のくだりはもっとなんとかなかったものか。 ちなみに、ラストシーンでキムタクが持ってるのはハーモニカですよ(なんか勘違いしてる人多かったので)。

みどころ:ニノの取調べシーンはマジでビビりました。怖いよあの人。

 

 

 

 

41位 ピーターラビット

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あの原作、この絵面にしてウサギどもが本当に本当に本当に可愛くなくてムカつくわけですが、潔くて大変好感を持ちました。明らかに人間サイドに肩入れしちゃう作りがGOOD。でも中盤盛り上がっただけに、ラストは家ごと吹き飛ばすくらいしちゃっても良かったのでは…とは思ったり。あと、この映画で最悪の狂人は間違いなくこの女だと思います。 

みどころ:本編終了後に出てきた「アレ」が一番凶悪だったなぁ…(DVDには収録されんだろな)

 

 

 

 

42位 ミッション:インポッシブル/フォールアウト

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トムがいつも通り世界のために頑張る話。敵も味方もみんなトムが大好きすぎて、ゲストキャラクターなのに終始放置され気味のヘンリー・カヴィルが少し気の毒になります。銃にバイクにヘリに崖にとアクションの満漢全席ですが、2時間半というのは長さを感じさせないのは流石。でもさすがにトムが大怪我する前にこのシリーズ終わらせたほうがいいんじゃないかと思い始めてきたんだけど、どうだろう。

みどころ:トムが走る!走る!走る!飛ぶ!あっ骨折れた(ガチ)!でも走る!

 

 

 

 

43位 ゲティ家の身代金

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世界一ケチな大富豪、誘拐された孫、救出に奮闘する母親と交渉人、いつまで経っても金が手に入らない犯人グループ。誰もが金を欲しがり金に踊らされる。事態は笑えないのにその翻弄のされ方はほとんどコメディ、ってところでなんとなく『アイ、トーニャ』にも通じる題材だなあと思いました。ケヴィン・スペイシー降板騒動の中でよくここまで仕上げたと思います。製作陣と、見事に代役を努めたクリストファー・プラマーに拍手。

みどころ:「身代金出すよ(笑)」→「このクソがぁーーーー!!!!」

 

 

 

 

44位 ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ

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メキシコ麻薬カルテル映画第2弾。これ「1」より好きですね(・` ω ´・)傍観者視点から当事者視点に移った今作。びっくりするほど淡白に描かれる血と暴力の世界の中で輝くひとすじの光。俺もう一生メキシコ行くのやめておこうと思います。そして前作以上にベニチオ・デル・トロ、あんた何者だよ!

みどころ;いろいろ想像が膨らむ「扉」のラストシーン。

 

 

 

 

45位 ウインド・リバー

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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』に続いてまたもやテイラー・シェリダン関連作品。画面から伝わってくるすべてが重苦しく陰鬱。クールで静謐な語り口の中になんの前触れもなく襲ってくる暴力。現代アメリカにこんな暗部が、修羅が、今なお存在しているという衝撃。冒頭シーンの本当の意味が浮かび上がるラストのカタルシスは素晴らしい。

みどころ:犯行シーン(回想)の導入が巧み。

 

 

 

 

46位 オーシャンズ

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THE☆ゴージャス女子会ムービー。サスペンスなのに実家のコタツの中でミカンを食べているかのような安心感に包まれた不思議な映画。主人公たちが全然ピンチに陥らずスルスルゆるゆる進んでいくのが逆に心地良くてポップコーンムービーとしてはいい塩梅。サンドラ姐さんはさすがの安定感、アン・ハサウェイがバカみたいな役やってんのも楽しい。

みどころ:これ同年代の女子数人で鑑賞したら本当に楽しいと思うんで、女性の皆さんはぜひどうぞ。

 

 

 

 

47位 ルイの9番目の人生

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崖から落ちて昏睡状態となった少年をめぐる、一風変わったアプローチのミステリ。監督が『ピラニア3D』アレクサンドル・アジャと聞いて「?」だったけど、観終えてみると「なるほどねー!」と納得の出来でした。トンデモ映画に入りそうで入らない危ういバランスと丁寧な演出が光る。 よくよく考えてみたら、たしかにそういう真相しかあり得ないよなあ。

みどころ:ルイ役の少年が程よくナマイキでかわいい( ・`ω・´)

 

 

 

 

48位 名探偵コナン ゼロの執行人 

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個人的には数年ぶりのコナン映画。劇場版コナンは明確にジャンルムービーというか「コナン文脈」で楽しむシリーズゆえ、毎回リアリティラインが狂ってるんですが、今作は特にマイケル・ベイ的「こまけぇことはいいんだよ!」スタイルが突出していて笑いつつも燃え(萌え)ました。う考えてもコナンと安室と公安のせいで事態が悪化してる気がしますがそこは突っ込んではならない。

みどころ:ボコボコにされるRX-7がかわいそう。

 

 

 

 

49位 スマホを落としただけなのに

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これは意外な拾い物。中田秀夫監督が職業監督に徹して堅実に仕上げた前半と、彼らしい悪趣味さが炸裂する後半のバランスが良かったです(セルフパロっぽいのもあったし)。ただこの映画に限ったことじゃないけど、ネットの画面上の文字をいちいち役者に読み上げさせる演出は本当に興醒めなのでやめて欲しいなぁ…(´・ω・`)

みどころ:刑事と犯人の精神性がシンクロする部分の演出は、説明的な台詞を排したスマートなもので、なかなか感心しました。

 

 

 

 

50位 ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 

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これ実はめちゃくちゃ危険な映画なのでは…と、イギリスと同じく徹底抗戦を訴えた敗戦国の一市民の目線から思いましたよ。何しろあちらは英雄、こちらは戦犯。まことに歴史とは分からないものなり。チャーチルがぜんぜん有能そうに描かれてないのが面白い。ただ終盤、いかにも嘘くさい展開が強引に挿入されるのはいただけませんな。あそこだけ脚本が君塚良一になったかと思いましたよ。

みどころ:音楽かっこいいなオイ。

 

 

 

 

51位 レディ・プレイヤー1

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画面の情報量が多い映画オブ・ザ・イヤー2018。ただ、僕もともとゲームそんなにやらないんで「わ〜にぎやかだ〜」以上の感想は抱けないんですよね。楽しい映画でしたが、不思議と食い足りない感あり。なんだろう、ファーストフードでお腹がいっぱいになっちゃった時みたいな。せっかくならあのゲームの中に入って自分でいろいろ探訪したい。

みどころ:「俺は○○○○で行く」

 

 

 

 

52位 ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

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スピルバーグがレディプレ1の片手間に作ったとは信じられないほど手堅く硬派にまとまった社会派サスペンス。ただしこの手の映画の宿命として、あらかじめ結末の分かってる物語を消化してる感は否めないのと、近年『ブリッジ・オブ・スパイ』とか『スポットライト』とか観たせいで若干食傷気味なんですよね。単なるハッピーエンドに留まらない終わり方は好き。

みどころ:あらかじめ某有名映画を観ておくと、終わり方にニヤリとします。

 

 

 

 

53位 パシフィック・リム:アップライジング

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わかるー!アガるのわかるー!そして賛否分かれてるのもわかるー!前作以上のツッコミどころ満載感や過去キャラの気持ち良いまでの消費っぷりに言いたいことがないわけではないですが、ラストの東京大決戦はそりゃ日本人としては嬉しいし、燃えますよねえ。でもやはりギレルモ・デル・トロ版が観たかったというのが正直なところ。

みどころ:わぁい、東京だ!富士山だ!

 

 

 

 

54位 犬ヶ島

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変態(褒め言葉)映像作家ウェス・アンダーソンが描く「ぼくのかんがえたさいこうにCOOLなニッポン」。映像第一で、はっきり言ってストーリーは添え物みたいなもの。ところどころの日本要素が可笑しくもありノイズでもあり。ちょっと日本語のセリフが聞き取りづらいんですよね。今回は字幕でしたが、吹替だとまた感想は変わってくるかも。

みどころ:寿司シーンの描き込みぶりが異常。

 

 

 

 

55位 クワイエット・プレイス

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なんとなくM・ナイト・シャマランの『サイン』を思い出しました。ワンアイディアもののシチュエーションスリラーですが、一番の山場だと思ってた○○シーンがあっさり処理されたのはやや肩透かし。でも絵的な演出、特に「赤」の使い方(あのランプが灯ったときの「やべえ!」感とか)や、やたらビシッとキマったラストシーンは好きです。

みどころ:「反撃開始ィ!」「応ッ!」(ジャキッ)

 

 

 

56位 ヴェノム

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どこが「最悪」やねん。むしろほのぼのしとるやん。ヴェノムが最初からいい奴なうえに普通に仲良いので、反目しあいながら友情を育てていくバディ感は意外と薄いのよねん(・ω・)それを除けばトム・ハーディ奇行映画としてそこそこ楽しめました。でも1作目ならではの食い足りない感はアリアリ。2作目製作が決定したそうなので、とりあえずは様子見、次で真価が問われるって感じですかね。

みどころ:元恋人の今カレいい人すぎ。

 

 

 

 

57位 マンハント

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凄まじいまでのご都合主義、登場人物全員偏差値32くらいの行動思考、意味不明な演出、役者の口の動きと音声が合ってない、お約束の鳩飛ばしともはやツッコミする腕が骨折しそうなものの、監督ジョン・ウー「うるせえ俺はこれが撮りてえんだ!!という謎リビドーに圧倒される今年ぶっちぎりの怪作、あるいは珍品。 出来上がったセットを見て「うへへ…盛大にぶっ壊してやっからな(はぁと)」と嬉しそうに笑う(パンフ参照)ジョン・ウー監督が僕は大好きです。

みどころ:超ダサいOP→からの超かっこいいガンアクション!フォー!→そして始まる謎ダンスの三連コンボ

 

 

 

 

58位 ファントム・スレッド 

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うーん、本作が映画として上質であることは疑いませんが、初対面でおもっくそ性的モーションかけてくる中年男性vsそれにときめいちゃうヤンデレのどちらにも感情移入できませんでした。『ザ・マスター』と一緒に観たんですが、今更ですがポール・トーマス・アンダーソン、苦手だなぁ…。

みどころ:食器の音がここまで耳障りな映画は「家族ゲーム」以来かも。

 

 

 

 

59位 レッド・スパロー 

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覇気のないアトミック・ブロンドジェニファー・ローレンスの肉体美は素晴らしいんですが、アクション的な見せ場がなく淡々と進んでいくのでちょっと眠くなります。あとえっちぃシーンより痛そうなシーンのほうが多かったんですけどどうしてくれるんですかコレ(いや好きだけど)。

みどころ:皮剥ぎひみつ道具、痛そう。

 

 

 

 

60位 曇天に笑う〈外伝〉~宿命、双頭の風魔~

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成り行きで観に行ったあとで地上波アニメの外伝と知りました(汗)。まあ退屈しない程度には楽しんだし、一見さんでもストーリーはそれなりに消化できたし、本編も観たいなと思う程度には良くできてましたよ。尺は結構短かったけど、3部作に分けてやる必要あるかコレ?

みどころ:長(おさ)の無能っぷりはギャグかと思いました。あとあの2人が即死したのはビックリした。

 

 

 

 


以下ワースト5。

 

 

 

 


61(ワースト5)位 ジオストーム

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うーん…食い足りない(´・ω・`)もっとこう、ジェラルド・バトラーがテストステロンパワーで宇宙ステーションを人力移動させて地球を救うとか、そういうクソバカ映画を期待してたんですけどね。中途半端に真面目。いろいろ入れ込もうとしてどれも上手くいってない。悪い人が最初から悪そうすぎ。あとディザスターシーン意外と少ない。予告編で全部観れるやん。もっと地球壊せ。

みどころ:カーチェイス中に放たれる大統領のツッコミは面白かったです。

 

 

 

 

62(ワースト4)位 スターリンの葬送狂騒曲

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スターリン死去後の権力闘争をコメディとして描くというので期待して行ったのですが、なんかギャグのキレが悪くてあんまり笑えなかったです(・ω・)これといった盛り上がりもないまま、え?ここで終わんの?ってとこでブツ切りされたのでがっかり。コメディなんだからもっと振り切って描けばいくらでも面白くなったと思うんだけどなあ。 のちにアメリカに亡命するスターリンの娘とか、おいしいキャラクターなのに全然活躍しないし。

みどころ:序盤の演奏会の録音をめぐるくだりが一番面白かったかな…あと野暮なツッコミですが、なんでこいつら英語喋ってんの。

 

 

 

 

63(ワースト3)位 絵文字の国のジー

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今年のどうでもいい枠映画、というか声優とCGの無駄遣い。もっとはっきり言えば、劣化シュガーラッシュ:オンライン。まあ対抗馬がアレではいくらなんでも少々分が悪すぎますな。画面はキラキラ賑やかなんだけど、繰り返されるしょーもないギャグのおかげで寒々しい気分になります。

みどころ:突然のピコ太郎と各アプリの描写は面白かったです。

 

 

 

 

64(ワースト2)位 旅猫リポート

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映画館で周囲がすすり泣く中、「違う」「何コレ」「この映画はすべてが間違ってる」という違和感と独り戦い続ける地獄の2時間。でも役者も、猫も、原作者も、監督すら責める気になれない。強いて言えば、実写化しようと言い出した奴がいちばん悪い。予告編で猫が喋ってる時点で相当SAN値が削られていましたが、実際に観てみると、猫が喋ること以前の問題がこの映画には多すぎるんです。

みどころ:福士蒼汰が花畑で発狂するシーンはなんか変な笑いが漏れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

65(ワースト1)位 ガーディアンズ

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ひでぇ!すべてがひでぇ!!
ロシア産のヒーロー映画なんですが、そのへんの中学生に書かせたとしか思えない脚本、過剰に説明的なのに誰がいつどこで何のために何をやっているかがさっぱり理解できない演出、まったく生かされないヒーローたちの能力。すべてが雑of雑。
ロシア大丈夫か。万事が万事こんな調子だから共産主義が崩壊したんと違うか。

 

ひとつ紹介しておくと、ソ連の秘密兵器として開発されてた超人たちが悪の科学者を倒すためにふたたび招集されることになって女軍人がひとりひとり協力を依頼しにいくんだけど、全員めっちゃ物分り良くて声かけから1分以内に「いいよー」って気さくに仲間になってくれるところとか、最高にポンコツすぎてむしろ好きです。

 

見た目だけアベンジャーズぽく整えても(CGだけは低予算なのに結構頑張ってると思う)、脚本がクソだとどうにもならない、誰でも楽しめるエンタメ映画こそ手を抜かず作らなきゃいけないんだなあと痛感させられる作品でした。映画学校の生徒さんとかに観せるといい。

 

なお本作、野郎5人くらい集まって酒とツッコミ入れながら鑑賞すると結構盛り上がると思います。
そういう意味での「楽しさ」は保証します。

 


みどころ:タイトルの出るタイミングのダサさ、最後の元気玉(?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


はい、というわけで2018年は全65作品鑑賞でした。

 

ちなみに順位低めの作品も(ワースト5以外は)基本嫌いじゃないです。
ベスト10はどれも100点つけたいし、20位くらいまでも全部95点とかつけたいし。40位くらいまではどれも「好き」ですね。

 


あとまあ、実はワーストも『旅猫リポート』以外はそんなに嫌いではないかな…
ガーディアンズは爆笑できるという意味で名誉のワースト1だし。

 


あ、旅猫は本気で無理です。
もう一度は観たくないです。

 


てなわけで、今年もぼちぼち映画を観ていこうと思います。
今年は映画ごとにレビュー記事もあげていきたいと思ってますんで、(俺の中の三日坊主が目覚めない限りは)乞うご期待ヽ(`・ω・´)ノ

 

 

それでは、今年もよろしくお願いします。

 

 

 

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2018年ランキング

1 シュガー・ラッシュ:オンライン
2 ペンギン・ハイウェイ
3 バッド・ジーニアス 危険な天才たち
4 カメラを止めるな!
5 ボヘミアン・ラプソディ
6 タクシー運転手 約束は海を越えて
7 アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
8 来る
9 トレイン・ミッション
10 君が君で君だ
11 孤狼の血
12 響 HIBIKI
13 リバーズ・エッジ
14 若おかみは小学生!
15 キングスマン:ゴールデン・サークル
16 リメンバー・ミー
17 リズと青い鳥
18 去年の冬、きみと別れ
19 アンダー・ザ・シルバーレイク
20 15時17分、パリ行き
21 デトロイト
22 未来のミライ
23 ワンダー 君は太陽
24 フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
25 万引き家族
26 スリー・ビルボード
27 ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
28 ヒロアカ劇場版
29 犯罪都市
30 人魚の眠る家
31 デス・ウィッシュ
32 ヘレディタリー/継承
33 プーと大人になった僕
34 バトル・オブ・ザ・セクシーズ
35 フリクリ プログレ
36 search/サーチ
37 ダウンレンジ
38 シェイプ・オブ・ウォーター
39 イコライザー2
40 検察側の罪人
41 ピーターラビット
42 ミッション:インポッシブル/フォールアウト
43 ゲティ家の身代金
44 ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
45 ウインド・リバー
46 オーシャンズ
47 ルイの9番目の人生
48 名探偵コナン ゼロの執行人
49 スマホを落としただけなのに
50 ウィンストン・チャーチル
51 レディ・プレイヤー1
52 ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
53 パシフィック・リム:アップライジング
54 犬ヶ島
55 クワイエット・プレイス
56 ヴェノム
57 マンハント
58 ファントム・スレッド
59 レッド・スパロー
60 曇天に笑う〈外伝〉~宿命、双頭の風魔~
61 ジオストーム
62 スターリンの葬送狂騒曲
63 絵文字の国のジー
64 旅猫リポート
65 ガーディアンズ

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